APIとは?連携でできることやのステップ、実際の活用例を紹介します!

2025年12月9日

最近よく耳にする「API」という言葉。なんとなく「データをつなぐ仕組み」と理解している人も多いのではないでしょうか。

実は、私たちが日常的に使うWebサービスやアプリの多くは、このAPIによって成り立っています。

この記事では、APIの意味から活用事例、導入ステップ、注意点までをわかりやすく解説します。

Web広告施策で広告成果を改善されたい企業・代理店様向け!

GoolgeやMeta広告など出稿しているけど、実際のコンバージョン数と媒体数値が大幅に乖離して「正確な機械学習できない…」そんな悩みありませんか?
流入経路ごとに正確なCVを計測し、ROASが最大化される広告投資を実現できる
Web広告効果測定ツール「CATS」

CATS資料DL

 

広告効果測定(計測)ツール

さまざまなWeb広告のクリック数とコンバージョン数が計測でき広告の最適化を実現する広告プラットフォーム。
広告の効果を媒体・クリエイティブ単位で正確に計測し、複数の広告効果を一元管理。
代理店用に管理画面を発行し商材評価ができるほか、媒体と直接連携しリアルタイムに広告成果を確認可能。

APIとは?

APIとは?

API(Application Programming Interface)とは、異なるアプリケーションやWebサービス同士をつなぐための仕組みです。

あるサービスが外部に公開している機能の窓口であり、他のサービスやプログラムがその窓口を通じてデータのやり取りや操作のリクエストを行えます。

例えば、銀行のシステムと家計簿アプリをAPIで連携させれば、銀行口座の入出金データを自動的に家計簿アプリへ反映するといったことも可能になります。このようにAPIを活用すると、本来別々に動作するシステム同士を接続してデータ共有や機能の統合ができるようになるのです。

現代のWebマーケティングでもAPIは広く活用されています。サイトの顧客データベースと外部の分析ツールを結びつけたり、SNSや広告プラットフォームと自社システムを連携させたりと、マーケティング業務の効率化や自動化にAPIは欠かせない手段となっています。

 

コンバージョンAPI機能のしくみ

API連携でできることの例

API連携でできることの例

APIを使ってシステム同士を連携させることで、Webマーケティングの現場ではさまざまな自動化や効率化が実現できます。データの自動共有や作業の自動化によって、人手によるミス削減やリアルタイムな情報活用が可能になります。ここでは具体的な活用例として、API連携で実現できることをいくつか紹介します。

各ツール間でデータを自動共有

異なるツール間でデータを自動連携させれば、日々の手動作業を大幅に削減できます。

例えばGoogleアナリティクス4(GA4)のデータをGoogleスプレッドシートに自動同期すれば、手動でCSVをダウンロードしてコピー&ペーストする手間がなくなります。

実際、Googleが提供する公式アドオンを使うことで、GA4のデータをスプレッドシートに自動的にインポートでき、手作業でのデータ収集が不要になり常に最新データで分析可能になります。

API連携によりシステム間でタイムリーに情報共有すれば、常に最新のデータに基づいてレポート作成や分析・戦略立案が行えるため、迅速に成果につなげられるでしょう。

フォーム送信後の自動返信やデータ保存を自動化

お問い合わせフォームや資料請求フォームの送信内容をAPI連携しておけば、送信直後に自動で確認メールを返信したり、送信内容をデータベースやスプレッドシートに記録したりできます。

例えば、GoogleフォームとGmailのAPIを組み合わせれば、フォーム送信者へカスタマイズした自動返信メールを送信することが可能です。これにより、送信者への「お問い合わせありがとうございました」という案内メールの即時対応が自動化され、対応漏れ防止やユーザー満足度向上につながります。

また同時に、フォームの内容をCRMシステムにAPI連携で保存すれば、担当者が逐一メール内容をコピーして台帳に入力するといった手間も省けます。このようにフォーム送信後の一連の処理を自動化することで、リード対応のスピードと精度を高めることができます。

ECや広告データをリアルタイムで集約して分析

複数のプラットフォームに分散しているデータも、API連携によって一箇所に自動集約できます。

例えば、ECサイトの売上データや各広告媒体のパフォーマンスデータをAPI経由で引き出し、統合したダッシュボードでリアルタイム分析する、といった活用が代表的です。

実際にマーケティングツールでは、Amazonの売上・広告レポート、商品情報など複数データを各種API経由で一元管理し、点在するデータの集計工数を大幅に削減している例があります。

APIでデータ収集と加工を自動化すれば、手作業の集計を減らしてグラフやチャートへの可視化を素早く行い、戦略立案や改善策の検討により多くの時間を充てられるようになります。

顧客情報・問い合わせ内容の一元管理

API連携を活用することで、マーケティングにおける顧客データを一元管理することができます。

例えば、Webサイトの会員情報データベースとメール配信システムをつないでおけば、顧客データを毎回エクスポート・インポートしなくても自動連携できます。

複数のシステム間で顧客情報や問い合わせ内容を共有すれば、システムごとに重複入力する必要がなくなり、手作業の手間と入力ミスのリスクが軽減されます。これにより顧客対応の質が向上し、マーケティングや営業活動にも一貫性を持たせることが可能です。

乖離率を30%から3%に改善! Prismaの効果的な広告運用をサポートするコンバージョンAPIとは

CPA改善したい方へ_今すぐ無料で資料ダウンロードする

APIを導入するときの基本ステップ

APIを導入するときの基本ステップ

API連携を活用した自動化を実現するためには、いくつかの基本的な手順を踏む必要があります。ここでは、非エンジニアのマーケターでも理解しやすいAPI導入のステップを6つに分けて解説します。計画段階から実装・運用までの流れを把握しておくことで、スムーズにAPI活用を進められるでしょう。

1. 目的を決める

まずはAPI連携の目的を明確化しましょう。自社の業務プロセスの中で、どの部分を自動化したいのか、どのシステム同士を連携させたいのかを洗い出します。

例として、「毎週行っているデータの手動集計をなくしたい」「フォーム送信後の対応を自動化したい」「Web接客ツールのデータをCRMにまとめたい」など、具体的な課題やニーズを書き出します。

目的が定まっていないと、せっかくAPIを導入してもうまく活用しきれない恐れがあります。「何の業務をどのように改善したいのか」をチームで共有しながら決めていきましょう。

2. 対象サービスのAPI提供状況を確認する

次に、連携したい対象のサービスやツールがAPIを提供しているかを確認します。主要なWebサービスの多くは公式にAPIを公開しています。

しかしサービスによって、APIの提供有無や機能範囲、利用条件が異なるため注意が必要です。サービス提供元の公式ドキュメントや開発者向け情報を調べ、APIの仕様や制限事項を確認しましょう。

3. APIキーを取得し、認証情報を設定する

APIを利用するためには、多くの場合APIキーや認証トークンといった情報の取得が必要になります。

サービス提供元でAPI利用申請が承認されると、開発者向けに「APIキー」や「シークレットキー」と呼ばれる文字列が発行されます。

これらはまさにユーザー名・パスワードに相当する認証情報であり、APIへのリクエスト時に組み込むことで「誰がリクエストしているか」を識別・許可する役割を果たします。取得したAPIキーは、自社のシステムや選定した連携ツール上に設定しましょう。

4. 連携ツールを選ぶ

API連携の実装方法としては、プログラミングにより直接APIを呼び出す方法と、ノーコード/ローコードの連携ツールを使う方法があります。

非エンジニアのマーケターが手軽に扱うなら、ZapierやMake(旧Integromat)、IFTTT、Power Automate、あるいはGoogle Apps Script(GAS)といったツールが活用できます。自社の要件と技術スキルに応じてツールを選定しましょう。

5. 実際にデータの送受信をテストする

APIキーの設定やツールの準備が整ったら、実際にAPIを呼び出してデータのやり取りをテストします。

まずは小さなデータセットやテスト用アカウントなどで試行し、想定通りに情報が取得・送信できるか確認しましょう。

例えば、GA4のAPI連携なら特定期間のPV数を取得してシートに書き出すテスト、フォームから送信した内容がメール送信されるかのテスト、などです。連携先のAPIへリクエストを送り、正常に応答が返ってくるか、データが目的通り反映されるかを必ずチェックしてください。

6. 定期的に動作チェックと更新を行う

API連携は一度構築したら終わりではなく、継続的なモニタリングとメンテナンスも大切です。

まず、連携した仕組みが日々正しく動作しているか定期的にチェックしましょう。例えば自動更新されるはずのレポートが更新されているか、エラー通知が来ていないかなどを確認します。あわせてエラーログを保存する仕組みを用意し、万一問題が発生した際に原因を追跡できるようにすることも重要です。

また、セキュリティ上の理由で一定期間ごとに再認証を求められるケースもあります。その際は案内に従って認証情報を更新しましょう。

APIを活用するときの注意点

APIを活用するときの注意点

API連携は便利な反面、事前に理解しておくべき注意点も存在します。外部サービスに依存する特性ゆえのリスクや、運用上のセキュリティ面の配慮など、押さえておかないと問題につながるポイントがあります。ここではAPI活用時の主な注意事項を解説します。

提供元の仕様変更により動作が止まるリスクがある

API連携はどうしてもサービス提供元のシステム仕様に依存します。そのため、提供元がAPIの仕様を変更したり機能の一部を停止・廃止した場合、こちらの連携機能も影響を受けるリスクがあります。

対策としては、提供元からの公式アナウンスを定期的にチェックする、変更に備えて連携スクリプトを柔軟にしておく、代替手段を用意しておく、などが考えられます。

無料プランには利用回数や速度制限がある

API提供サービスの多くは、利用プランによってAPIの使用回数や速度に上限を設定しています。特に無料プランの場合、1日のリクエスト回数や毎分あたりの呼び出し回数などが厳しく制限されているケースが一般的です。自社が必要とするデータ量・頻度を満たせるプランかを見極め、必要に応じて有料契約も検討しましょう。

個人情報を扱う場合はセキュリティ対策が必須

API連携によって個人データや機密データをやり取りする場合、セキュリティには一層の注意が必要です。通信経路上は通常HTTPSなど暗号化が施されていますが、例えば取得した顧客個人情報を保存する先のセキュリティやアクセス権限の管理が甘いと情報漏えいにつながる恐れがあります。

また、API連携により従来以上の詳細データを外部に送信できるケースもあります。便利さと引き換えにセキュリティホールを生まないよう、関係部門とも相談しつつ安全な運用を心がけるようにしましょう。

APIキーを公開すると不正利用される恐れがある

APIキーやアクセストークンはAPI利用者を識別・認証する重要な情報です。このキーが第三者に知られると、自分になりすましてAPIを勝手に利用されてしまう危険があります。

最悪の場合、自社アカウントのデータを抜き取られたり、不正操作を行われたりする可能性もあります。

APIキーやシークレットキーは絶対に公開の場に載せないようにし、ソースコード管理にも注意を払いましょう。

エラー発生時のログを残し、原因を特定できる仕組みを作る

API連携は一度作って終わりではなく、エラーへの備えと原因究明の体制づくりも不可欠です。外部サービスとの通信では、どうしても想定外の失敗が起こり得ます。

例えば「レスポンスがエラーコードを返す」「タイムアウトで応答がない」「想定以上のデータでバッファオーバー」等、状況は様々です。これらが起きた際にただ処理が止まるのではなく、いつ・どこで・どんなエラーが発生したかログに記録しておくことで、後から原因を特定しやすくなります。

問題発生時にはまず提供元側の障害か、自社側の不具合かを判断し、必要なら提供元のサポート情報を確認しましょう。API連携は外部要因にも左右されるため、エラー前提の設計とログによる検証サイクルを取り入れて、安定稼働に努めることが大切です。

CPA改善したい方へ_今すぐ無料で資料ダウンロードする

マーケティングで明日から使えるAPI活用例

マーケティングで明日から使えるAPI活用例

ここからは、Webマーケターが比較的取り組みやすい具体的なAPI活用例をいくつか紹介します。どれも「明日から使える」ような実用度の高い組み合わせです。自社の状況に近いものがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

クリア株式会社(CHICKEN GYM)様

 クリア株式会社(CHICKEN GYM)様

株式会社バルクオム様

株式会社バルクオム様

 

Cookie規制をわかりやすく解説!LINEマーケティングに与える影響は?

広告効果測定ツールとは?メリットや目的別おすすめ10選を徹底解説

まとめ

API連携は一見テクニカルな印象がありますが、基本的な仕組みとメリット・注意点を理解すれば、マーケターでも有効に活用できる強力なツールです。

異なるサービス間のデータをシームレスにやり取りできるため、手作業で行っていた面倒な業務を自動化でき、マーケティングの効率化・高度化につながります

まずは自社業務の一部で小さく試し、効果を実感しながら段階的に拡大していくのがおすすめです。

CATS資料DL

CATS株式会社がご提供する
サービスについて
詳細をご覧いただけます。

萩原 理香子

編集者 萩原 理香子

CATS株式会社 マーケティング戦略室

CATS株式会社 マーケティング戦略室

Contact

マーケティングにお悩みの方は
お気軽にご相談ください

CATS株式会社のサービスを知りたい方

CATS株式会社にご相談したい方