
LINE Ads Platformとは?特徴や運用方法をまとめて紹介
近年、SNS広告の活用が企業のマーケティング戦略において欠かせない存在となっています。
その中でも、国内で圧倒的なユーザー数を誇る「LINE」を活用した広告プラットフォームが注目を集めています。
本記事では、LINE上で広告を配信できる「LINE Ads Platform」について、基本的な仕組みから配信面、費用体系、運用方法、成果を上げるためのポイントまでを網羅的に解説します。
これからLINE広告を始めたい方はもちろん、より効果的な運用を目指す方にも役立つ内容です。
Index
1-1. LINE Ads Platformとは
2-1. LINEは国内での利用者が圧倒的に多い
2-2. ターゲットを絞って配信できる
3. LINE Ads Platformの料金と課金の仕組み
3-1. 料金設定は柔軟に変更できる
3-2. 3つの課金方式によって費用が発生する
4-1. LINE公式アカウントの開設
4-2. アカウント構成の設計
4-3. 広告訴求軸の設定
4-4. 入札単価の調整
4-5. クリック率を軸にした効果検証の実施
5. LINE Ads Platformで成果を上げるポイントとは
5-1. ターゲットを決める
LINE友だち追加計測ツール

LINEの友だち追加を媒体やクリエイティブごとに正確に計測し、広告施策の効果改善を実現するツール。
LINE友だち追加後の「予約」や「購入」などのユーザーアクションもCVとして計測でき、売上成果につながる広告媒体が明瞭化。施策は媒体別・キャンペーン別・クリエイティブ別に計測できるため、最適な予算投下が可能に。


LINE Ads Platformの基本情報

まずは、LINE Ads Platformとはどのようなサービスなのか、その概要と広告が掲載される主な場所について確認していきましょう。
LINE Ads Platformとは
LINE Ads Platformは、コミュニケーションアプリ「LINE」上に広告を配信できるオンライン広告プラットフォームです。
日本国内で月間利用者数9,700万人以上(2024年3月時点)を誇るLINE上に広告を出稿できるため、圧倒的なリーチ規模を持つ点が特徴です。
実際、日本の人口の80%以上がLINEを利用しているとされ、他のSNSでは届かないユーザーにもアプローチできるといわれます。
運用型広告(オンラインで入札・配信を最適化できる広告)の一種で、少額の予算からでも始められる手軽さも魅力です。
LINE Ads Platformの主な配信面
LINE Ads Platformでは、LINEアプリ内の様々な場所に広告を表示できます。
代表的な配信面としては以下のようなものがあります。
トークリスト(Smart Channel)
LINEアプリのトーク画面一覧最上部の枠に表示される広告です。
毎日必ずユーザーが目にする場所で、LINE内でも特にアクティブな配信面です。
LINE NEWS
LINEアプリのニュースタブ内の記事一覧や提携メディアのページに表示される広告です。
LINE NEWS自体の月間利用者は7,700万人以上とされ、ニュース閲覧中のユーザーにリーチできます。
LINE VOOM(タイムライン)
友だちの投稿や動画コンテンツが流れるタイムライン上に表示される広告です。
LINE VOOMの月間利用者は6,800万人以上とされ、特に動画広告による訴求に適しています。
その他
この他にも、LINEのウォレットタブ(LINE Pay等の金融サービス画面)や、LINEマンガ・LINEポイントクラブなどLINE関連サービス内、さらにはLINE以外の提携アプリ上にも広告配信が可能です。
このように多彩な配信面を一括して活用できるのがLINE Ads Platformの特徴です。
【DL資料】LINE公式アカウントの活用方法〜基礎編〜
LINE Ads Platformのメリット

LINE Ads Platformが選ばれる理由や、企業にとってどのような利点があるのかを詳しく紹介します。
LINEは国内での利用者が圧倒的に多い
LINE広告最大の強みは、その圧倒的ユーザー数と利用率です。
前述のようにLINEは日本最大級のSNSであり、月間アクティブユーザー数は他の主要SNSを大きく上回ります。
年代・性別を問わず幅広い層が使っているため、特定の層だけでなく国民全体に近い規模にリーチできます。
実際FacebookやX(旧Twitter)ではリーチできない層の26%にもLINE広告で届いたというデータもあり、「LINE上でしか接触できないユーザー層」に訴求できるのは大きなメリットです。
ターゲットを絞って配信できる
LINE Ads Platformでは、広告を届けたいユーザーの属性を細かく指定して配信できます。
年齢、性別、居住エリア、興味関心といったセグメント設定が可能で、自社のターゲット層に絞って広告を見せることができます。
例えば「20代女性」「旅行に関心があるユーザー」といった条件で絞り込めるため、無駄な配信を減らし費用対効果を高められます。
紙のチラシが配布地域でしか絞れないのに対し、Web広告では詳細な条件でユーザーをセグメントできるため、結果として効率よく効果を上げやすいとされています。
LINEは利用者層が広いため、適切にターゲティングすることで求める顧客層に集中してリーチできるでしょう。
LINE Ads Platformの料金と課金の仕組み

広告運用において重要なコスト面についても把握しておく必要があります。
ここでは、LINE Ads Platformの料金体系と課金の仕組みについて解説します。
料金設定は柔軟に変更できる
LINE Ads Platformは少額からでも始められる柔軟な料金設定が可能です。
初期費用は無料で、最低出稿金額の制限も撤廃されているため、例えば数千円単位の予算からテスト的に広告配信を始めることもできます。
1日の予算上限や期間予算を自由に設定・変更できるので、広告の効果を見ながら費用配分を調整しやすいのも利点です。
途中で予算増減したり、一時停止・再開するといった運用も手軽に行えるため、初心者でも無理のない範囲で広告運用をスタートできます。ただし、LINE広告は出稿時に審査があり配信開始まで数日要する場合があります。
余裕をもって計画し、予算変更も審査状況を踏まえて行うよう注意しましょう。
3つの課金方式によって費用が発生する
LINE Ads Platformでは、広告の課金方式として3種類のモデルが用意されています。
広告の種類や目的に応じて、以下の方式で費用が発生します。
CPC課金(クリック課金)
ユーザーが広告を1回クリックするごとに料金が発生する方式です。
主に静止画(画像)広告で採用されており、1クリックあたり○○円といった形で課金されます(※最低入札価格は24円~)。
CPM課金(インプレッション課金)
広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する方式です。
主に動画広告で採用されており、大量に露出させたいブランディング目的の広告などに向いています(最低入札価格は1000表示あたり400円~)。
CPF課金(友だち追加課金)
ユーザーがLINE公式アカウントの「友だち追加」ボタンをクリックした時に課金される方式です。LINE独自の課金モデルで、友だち追加広告(後述)を利用する場合に適用されます。
この方式では実際に友だち追加が発生したタイミングで費用が発生するため、確度の高い見込み客を獲得した分だけ支払うイメージです。
参考:LINEマーケティングを学ぶのにおすすめの本5選!LINEマーケティングを学ぶメリットも紹介
LINE Ads Platformの運用方法

効果的にLINE広告を活用するには、適切な運用の知識が欠かせません。
ここでは、広告運用を始めるための手順と運用時の重要ポイントを順を追って説明していきます。
LINE公式アカウントの開設
LINE広告を始めるには、まずLINE公式アカウントの開設が必要です。
これは企業や店舗がLINE上で開設できるビジネス用アカウントで、ユーザーから「友だち追加」されることで、直接的な情報発信やチャットによるコミュニケーションが可能になります。
広告で集めたユーザーとの接点を活かすには、この公式アカウントが不可欠です。
開設はLINE for Businessから無料で行え、同時に広告出稿用の「LINE広告マネージャー」への登録も進めておくとスムーズです。
アカウント構成の設計
広告配信に先立ち、アカウントの構成設計を行います。具体的には「キャンペーン」「広告グループ」「広告クリエイティブ」という3層構造をどう組むかを計画します。
たとえば、認知拡大とコンバージョン獲得を目的別に分け、さらにターゲット属性ごとに広告グループを設定し、そこに複数の訴求パターンの広告を登録する、といった具合です。
過度に細分化しすぎず、管理や分析のしやすさを重視しましょう。
広告訴求軸の設定
広告で何を伝えるか、その「訴求軸」を事前に明確にすることも重要です。
価格の安さ、限定性、機能性、デザイン性など、商品の魅力の中からターゲットに響くポイントを絞り、それをコピーやクリエイティブに反映させます。
複数の訴求軸を並行してテスト配信し、反応のよいパターンに絞り込むことで、より効果的な広告運用が可能になります。
入札単価の調整
広告配信が始まったら、入札単価の調整を行いながらパフォーマンスを最適化します。
LINE Ads Platformには自動入札機能もありますが、初期段階では手動設定で様子を見るのも一つの方法です。
表示回数が少なければ入札単価を上げ、逆にクリック単価が高すぎる場合は下げるなど、データを見ながら段階的に調整していきます。
急激な変更は避け、数日単位での評価と調整が安定運用のカギです。
クリック率を軸にした効果検証の実施
LINE広告運用において、最初に注目すべき指標がCTR(クリック率)です。
CTRは広告が表示された回数のうち、どれだけクリックされたかを示すもので、クリエイティブやメッセージがターゲットに刺さっているかを測る目安になります。
複数パターンの広告を用意し、それぞれのCTRを比較することで、効果的な訴求やデザインを見つけやすくなります。CTRが高まるとクリック単価が下がる傾向もあり、費用対効果が向上します。
初心者はまずCTRの改善に取り組み、徐々にCVやCPAなど他の指標にも注目していくと良いでしょう。
LINE Ads Platformで成果を上げるポイントとは

広告配信をスタートした後は、成果につなげるための工夫が求められます。
ここでは、より高い効果を引き出すための具体的なポイントに注目していきましょう。
ターゲットを決める
LINE広告で成果を上げるには、最初にターゲットを明確に設定することが不可欠です。
性別・年齢・地域・興味関心など、事前に想定したペルソナに沿って定義しましょう。
LINEのターゲティングはFacebookなどと比べて細かくはありませんが、その分「誰に・何を伝えるか」を丁寧に設計することが成功の鍵となります。
現在の顧客データやLINE公式アカウントの分析機能を活用すれば、より精度の高いターゲット設計が可能です。
ターゲットを明確にすることで広告の無駄打ちが減り、反応率の向上にもつながります。
広告の特性に合わせてクリエイティブを使い分ける
LINE広告では、配信面やフォーマットに合わせてクリエイティブを使い分けることが重要です。
たとえば、タイムライン面では動画が視覚的に目立ちやすく、ニュース面では静止画とタイトルで一瞬で内容を伝える工夫が求められます。
また、同じ商品でも「価格」「品質」「期間限定」など訴求内容を変えた複数パターンの広告を用意し、反応が良いものを検証・最適化していくことが成果につながります。
媒体特性とユーザーの視点を意識したクリエイティブ調整が成功のカギです。
まとめ:LINE Ads Platformで効率的な集客をはじめよう
LINE Ads Platformは、日本国内で圧倒的なユーザー数を誇るLINE上に広告を配信できるプラットフォームで、ターゲットへの高精度なアプローチが可能です。多彩な配信面や柔軟な課金体系、低予算から始められる手軽さなど、多くの魅力を備えています。
また、公式アカウントの運用を軸に、広告構成や訴求ポイントの明確化、入札調整や効果検証といった運用戦略を丁寧に設計することで、より高い集客効果が期待できます。
これからオンライン広告を始めたい方や、既存の広告手法に限界を感じている方は、このLINE Ads Platformを活用して、効率的かつ戦略的な集客をはじめましょう。

Contact
マーケティングにお悩みの方は
お気軽にご相談ください