アフィリエイトの成果承認の仕組みを徹底解説!知っておくべき基本と注意点

2025年5月26日

アフィリエイトを運用するうえで、成果が発生したからといって必ず報酬が支払われるわけではありません。

「成果承認」というプロセスが存在し、広告主がその内容を精査したうえで「承認」された場合にのみ、報酬が確定します。

この仕組みを正しく理解し、運用に反映させることは、広告主・アフィリエイター双方にとって安定的かつ健全な成果を生み出す鍵となります。

この記事では、成果承認の基本から、非承認となる理由、承認率を高めるための工夫、トラブル回避のポイントまでを網羅的に解説します。

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アフィリエイトの成果承認とは?

アフィリエイトの成果承認とは?

アフィリエイトに取り組むうえで欠かせないのが「成果承認」という仕組みの理解です。

まずは、この基本を解説します。

成果承認の基本的な仕組み

アフィリエイト広告における「成果承認」とは、ユーザーの購入や申込といった成果が広告主の定めた条件を満たしているかを確認し、「承認(確定)」または「非承認(却下)」を判断するプロセスです。

アフィリエイトでは、まず成果が「発生」としてASPのシステムに記録されますが、それが即座に報酬支払いに結びつくわけではありません。広告主が成果内容を精査し、承認されたもののみが報酬の対象となります。

この制度により、広告主は無駄な広告費を抑えつつ実利ある成果にのみ支出を行うことが可能になります。

一方でアフィリエイターにとっては、すべての成果が報酬になるわけではないため、承認率が収益性を大きく左右する重要な指標となります。

承認・非承認までの流れ

成果承認の流れは次のとおりです。ユーザーがアフィリエイトリンクを経由して購入や申込などのアクションを行うと「成果発生」としてASPに記録されます。

その後、広告主がASP管理画面で成果の内容を精査し、事前に設定した条件(たとえば「新規申込」「未キャンセル」など)を満たしていれば「承認」、満たさなければ「非承認」として処理します。

承認された成果は「確定成果」となり、広告主はASPを通じて成果報酬を支払い、アフィリエイターの報酬となります。非承認の場合は報酬が発生しません。

このプロセスを通じて、広告主は成果の質を保ちながら効率よく広告費を運用できる一方、アフィリエイター側も事前に成果条件を理解して取り組むことが求められます。

アフィリエイトで成果を非承認にする主な理由

アフィリエイトで成果を非承認にする主な理由

ここでは、広告主が成果を非承認とする主な3つの理由を解説します。

非承認は不正排除や費用最適化に有効ですが、アフィリエイター側との信頼関係を保つには、明確な基準と丁寧な対応が欠かせません。

キャンセル・返品・未入金

成果が発生した後に、ユーザーが商品をキャンセル・返品した場合、広告主にとってその売上は成立しません。また、申込後に支払いが行われない「未入金」も同様です。

これらは広告主の収益に直接貢献しないため、成果としては非承認となるのが一般的です。

多くのASPでは「キャンセル・未払いは非承認対象」とガイドラインに明記されており、広告主側も自社の受注管理システムなどと照合して承認可否を判断します。

アフィリエイターに対しても、ASP上で「キャンセル」などの非承認理由を明示することで透明性を確保しましょう。

虚偽・不正な申込

アフィリエイトには残念ながら、不正に報酬を得ようとするケースも存在します。

例えば架空の個人情報でのいたずら申込、同一人物による重複申込、クッキースタッフィングによる成果の偽装などが挙げられます。

また、不正なクレジットカード利用や公序良俗に反する手法での集客も非承認の対象です。

こうした悪質な成果を承認すれば、広告費が無駄になるだけでなく、サービスの信頼性を損なう可能性もあります。不自然な成果の連続には注意し、必要に応じて提携解除やASPへの報告を行いましょう。

広告主独自のNG条件

広告主によっては「自己アフィリエイトの禁止」「商品名でのリスティング広告出稿禁止」「一部地域・属性除外」など、独自のNG条件を設定しているケースもあります。

これに違反した集客によって得られた成果は、非承認とする可能性が高くなります。こうしたルールは事前にASPのプログラムページやガイドラインで明示することが重要です。

また、非承認の際にもその理由を可能な範囲で共有することで、アフィリエイターとの信頼関係を保ちやすくなります。

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広告主が成果承認作業で注意すべきこと

広告主が成果承認作業で注意すべきこと

アフィリエイト施策を成功に導くには、広告主による成果承認の運用が重要です。ここでは、広告主が成果承認作業で特に注意すべき3つのポイントを解説します。

明確な成果条件を事前に設定する

最も基本であり、かつ重要なのが「成果条件を事前に明示すること」です。

どのような条件を満たせば承認されるのか、逆にどのようなケースは非承認になるのか、これらが曖昧だと、アフィリエイターは運用の方針が立てられず、トラブルの原因になります。

たとえば「資料請求があれば成果発生。ただし本人確認完了までが承認条件」といったように、成果発生と成果確定の定義を明確にし、ASPのプログラム情報欄や配布資料で事前共有しておくことが必須です。

キャンセル・未入金・対象外ユーザーなどの却下条件も具体的に列挙し、予測可能な運用にしましょう。また、成果条件の設計に不安があればASP担当者に相談するのも有効です。

承認・非承認の作業を定期的に行う

成果承認の作業は「都度思い出したときにやる」ではなく、必ずスケジュールを決めて定期的に行うべきです。理想は月次サイクルで、月末締め→翌月上旬に承認・非承認処理を行い、報酬確定までのフローを明確にします。

もし処理が遅れれば、ASPによっては「未対応の成果はすべて自動承認」になるリスクもあります。

また、大量の成果が発生する場合は見落としやミスを防ぐため、ASPの管理画面の絞り込み・エクスポート機能を使って網羅的に確認しましょう。

特に高単価商材などでは、不正や誤認による損失が大きくなるため、早期確認とリアルタイム監視体制が望まれます。

処理の迅速化はアフィリエイターからの信頼向上にもつながり、「しっかり見てくれる広告主」として継続提携にもプラスです。

承認率を低くしすぎない

承認率が極端に低い案件は、アフィリエイターから敬遠される大きな要因になります。

どれだけ成果が発生しても、そのほとんどが非承認なら、アフィリエイターにとっては「労力に見合わない案件」として敬遠されてしまいます。ASP上では各案件の承認率がデータとして公開されており、アフィリエイターは報酬単価と承認率をかけ合わせて「効率の良い案件」を選んでいます。

たとえ報酬が高くても、承認率が20%以下のような案件はリスクが高く、プロモーション対象にならない可能性が高まります。

目安としては、ジャンルにもよりますが承認率50~70%程度は保ちたいところです。

承認率が下がる原因が成果条件の厳しさにあるのか、申込ユーザーの質にあるのか、アフィリエイターの不備なのかを分析し、条件緩和やLP改善などで調整を図ることが重要です。

承認率の維持・改善は、アフィリエイト施策の安定運用に直結するKPIであると認識し、日常的にモニタリングしていく必要があります。

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アフィリエイターとの信頼関係を築く承認運用

アフィリエイターとの信頼関係を築く承認運用

アフィリエイトにおける成果承認は、単なる支出管理ではなく、アフィリエイターとの信頼関係を築くための重要な業務です。

ここでは、適切な承認運用のために広告主が意識すべきポイントを解説します。

不承認率が高いと案件が運用されなくなるリスクがある

非承認率が高すぎる広告案件は、アフィリエイターから「稼げない案件」と認識され、優先度を下げられてしまうリスクがあります。

ASPでは承認率が数値として表示されるケースが多く、アフィリエイターは提携前にこれを確認して案件を選びます。

承認率が低すぎると、報酬額が高くても敬遠される可能性があり、集客が鈍る原因となります。

承認率の目安

承認率は案件ごとに異なりますが、70~80%を安定して維持できれば優良案件と見なされやすいでしょう。

特にEC系や低単価商品では80~90%台の承認率も可能ですが、金融や転職系などの高単価案件では50~60%程度に落ち着くケースもあります。

アフィリエイターは報酬単価と承認率を掛け合わせた実質的な報酬効率で案件を選びます。

一方で、承認率が100%に近すぎる場合は、本来非承認にすべき成果を見逃している可能性もあるため注意が必要です。

適切な承認基準のもとで成果を見極め、公平でバランスの取れた運用を行うことが、信頼と成果の両立につながります。

成果承認に関するよくあるトラブルと対応策

成果承認に関するよくあるトラブルと対応策

アフィリエイトの成果承認では、実務上さまざまなトラブルが発生することがあります。

広告主としては、単に成果を確認・処理するだけでなく、アフィリエイターとの関係性にも配慮しつつ、冷静かつ丁寧な対応が求められます。ここでは、起こりやすい2つのケースとその対処法を解説します。

アフィリエイターが不正を行っていた

承認作業中、あるアフィリエイターからの成果だけキャンセル率が異常に高い、同一人物の複数申込が疑われるなど、不正の兆候が見つかることもあります。

典型的な不正として、自己アフィリエイトや架空申込、クッキースタッフィングなどがあります。

不審な成果は必ず非承認とし、必要に応じて証拠を残しましょう。ASPに相談して調査を依頼し、悪質と判断した場合は提携解除も検討しましょう。

非承認理由に納得できないとクレームが来た

成果を非承認にした後、アフィリエイターから「条件を満たしているはずなのに非承認になったのはなぜか」と問い合わせを受けることがあります。

アフィリエイターの立場では、詳細な理由が分からないまま非承認にされると納得しにくく、不信感を抱きやすくなります。

不満がこじれれば広告掲載の停止やSNSでの批判などのリスクもあるため、「きちんと説明する姿勢」を持つことが、長期的なパートナー関係を築く鍵となります。

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まとめ:アフィリエイト成果承認の適切な運用で信頼と成果を両立しよう

アフィリエイトにおける成果承認は、単なる成果の確認作業ではなく、広告主とアフィリエイター双方の成果を左右する重要なプロセスです。

承認の基本的な仕組みを理解し、明確な条件設定や定期的な承認作業を行うことで、公平かつ効率的な運用が可能になります。

成果承認の透明性と一貫性が、アフィリエイターとの継続的な提携と広告成果の最大化につながる鍵と言えるでしょう。

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萩原 理香子

編集者 萩原 理香子

CATS株式会社 マーケティング戦略室

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