Google広告のコンバージョン設定方法を徹底解説|正しい手順とポイントを紹介

2025年10月27日

Google広告で成果を正しく計測するには、「コンバージョン設定」が欠かせません。

設定を誤ると、実際の効果とレポート数値がずれてしまい、広告運用の最適化がうまくいかなくなります。

この記事では、コンバージョンの基本から、設定前に準備すべき項目、Google広告での設定手順、タグ設置の方法、そして設定後の確認方法までを順に解説します。

初めて設定する方でも迷わず進められるよう、画面操作や注意点も具体的に紹介します。

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Google広告のコンバージョンとは?

Google広告のコンバージョンとは?

google広告コンバージョン設定を理解するうえで欠かせないのが、「コンバージョン」という考え方です。

広告をどれだけ配信しても、最終的に成果を捉えられなければ意味がありません。ここでは、その基礎を整理しておきましょう。

コンバージョンとは?

Google広告におけるコンバージョンとは、ユーザーが広告をクリックしたあとに達成した「成果」のことを指します。

代表的な例は以下の通りです。

商品購入
資料請求
問い合わせ送信
会員登録

CVR(コンバージョン率)やCPA(獲得単価)と合わせて分析すれば、費用対効果の高い運用が実現しやすくなります。

正確なgoogle広告コンバージョン設定が、改善の出発点といえるでしょう。

コンバージョン設定の重要性

コンバージョンを正しく設定しておかないと、成果データがずれ、広告の最適化が機能しません

google広告コンバージョン設定の目的は、成果を正確に測定し、AIの学習や入札戦略を適切に動かすことにあります。

誤った設定では、配信アルゴリズムが誤作動し、広告費の無駄が発生します。計測の正確さを確保することが、安定した広告運用の前提条件です。

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Google広告のコンバージョン設定前に準備すべきこと

Google広告のコンバージョン設定前に準備すべきこと

設定を始める前に、何を成果として捉えるのか、どのタグを使うのかを整理しておく必要があります。

準備が整っていれば、導入後の修正も少なくなり、スムーズに進行できます。

何を成果として計測したいかを決める

まずは、広告の目的を明確にしましょう。購入や資料請求、フォーム送信、会員登録など、サイトのゴールによって成果の定義が変わります

たとえば以下のようなものです。

・商品購入(ECサイト)
・資料請求(BtoBサイト)
・問い合わせフォーム送信(サービスサイト)
・会員登録(メディア・アプリ系)

メイン成果だけでなく、ボタンクリックやページ滞在などのサブ指標(マイクロコンバージョン)を設定すると、ユーザー行動の把握精度が上がります。

これらを整理したうえでGoogle広告コンバージョン設定を行うと、広告全体の流れを可視化しやすくなります。

サイトにGoogleタグやGTMが入っているか確認する

コンバージョンを正確に計測するためには、Googleタグ(gtag.js)またはGoogleタグマネージャー(GTM)の導入が必須です。

導入状況は、Chrome拡張機能の「Tag Assistant Companion」で簡単に確認できます。

もしタグが検出されない場合は、次のいずれかを実行してください。

・サイトの <head> 内に Googleタグのスニペットを追加する
・GTMのコンテナコードを全ページに設置する

あらかじめタグ動作を確認しておくことで、成果が記録されないトラブルを防げます。

必要に応じてGA4との連携方針を決める

GA4を利用している場合は、Google広告と連携してデータを共有する設定を行いましょう。

GA4で作成したイベント(例:purchase、form_submitなど)をインポートすることで、両ツール間でデータの整合性を保ち、広告の最適化精度を高められます。

手順は以下の通りです。

1. Google広告管理画面
2. ツール
3. データマネージャー
4. 連携されたプロジェクト
5. Google Analytics(GA4)を開く

GA4タグをすでに設置している場合は、追加のGoogle広告タグを貼らずに既存イベントを活用できます。

この連携を済ませておくことで、ユーザー行動分析から広告成果改善までを一貫して実施できます。CPA改善したい方へ_今すぐ無料で資料ダウンロードする

Google広告でコンバージョン設定を行う手順

Google広告でコンバージョン設定を行う手順

google広告コンバージョン設定は、キャンペーン成果を可視化するための最重要プロセスです。

ここでは、最新の管理画面を使った正しい手順を、初心者にも分かりやすく整理しました。

管理画面で「目標」→「コンバージョン」へ進む

Google広告にログインし、上部ナビゲーションバーの「目標(トロフィーアイコン)」をクリックします。

メニューから「コンバージョン」→「概要」を選択すると、既存のコンバージョン一覧が表示されます。

この画面が、全てのコンバージョンを作成・編集・削除する中枢ページです。

「+新しいコンバージョンアクション」をクリック

中央の「+新しいコンバージョンアクション」を選びます。

ここから新しい成果計測を登録するフローに入ります。

クリック後、4つの選択肢(ウェブサイト/アプリ/電話/オフライン)が表示されるので、自社のビジネスモデルに合わせて選びましょう。

たとえばECサイトなら「ウェブサイト」、資料請求や登録なども同様にウェブサイトが一般的です。

成果の種類を選択

ウェブサイトスキャン後、候補としてイベント(例:purchase/generate_lead/form_submitなど)が表示されます。該当するイベントを選ぶか、新規に追加します。

コンバージョンカテゴリ(購入・登録・問い合わせなど)を指定し、コンバージョン名/値/カウント方法/アトリビューションモデルを順に設定しましょう。

値を個別に設定できる場合は、商品の価格やCV単価を入力しておくと、収益分析に活かせます。

タグの設置・GA4連携を選ぶ

設定を保存すると、「タグの設置方法を選択する画面」が開きます。

環境に合わせて、次のいずれかを選びましょう。

HTMLに直接設置:自社サイトのコードを編集できる人向け。シンプルで確実。
・GTMを利用:複数のタグを一元管理したい人や、代理店・制作会社と分担して運用する場合に最適。
・GA4イベントをインポート:すでにGA4で計測している人向け。新たなタグ設置が不要。

目的はどの方法でも同じで、成果データを正確にGoogle広告へ送ることです。設置方法は後ほど詳しく紹介します。

設定内容を確認して保存

コンバージョン設定の入力が終わったら、内容を最終確認します。

カテゴリ・コンバージョン名・値・カウント方法・アトリビューションモデルに誤りがないかをチェックしてください。

特に、コンバージョン値が未設定のままだと広告費のROI計算ができず、最適化の精度が下がります。

確認が完了したら、「保存して次へ(Save and continue)」をクリックします。

これでGoogle広告コンバージョン設定は完了です。

保存後に次のステップとしてタグ発火テストと計測確認を行いましょう。

Google広告のタグ設置方法

Google広告のタグ設置方法

google広告コンバージョン設定を完了したら、次のステップは「タグの設置」です。

タグが正しく動作しなければ、コンバージョンが記録されません。

ここでは、Googleタグ(gtag.js)を使う場合と、Googleタグマネージャー(GTM)を利用する場合の2つの方法を解説します。

Googleタグを直接サイトに埋め込む

最もシンプルな方法は、Google広告のタグをHTMLへ直接埋め込む手順です。

1. Google広告管理画面を開き、「ツール」→「データマネージャー」をクリック
2. 「コンバージョン」一覧から対象のアクションを選択
3. 「タグを設定」→「タグをインストールする方法」→「手動でインストール」を選択

表示されたコードをコピーし、サイトのすべてのページの <head> 内に貼り付けます。

この共通タグは全ページで動作します。

さらに、成果ページには、イベントスニペットを追加します。

この2つのタグが揃うことで、コンバージョンが正確に計測されます。

以下のポイントを再度確認してください。

タグは <head> 内に1回だけ設置する
・共通タグとイベントスニペットを同時に導入する
・設置後は Tag Assistant Companion で発火状況をテスト

Googleタグマネージャー(GTM)を使う

タグを直接コードに貼る代わりに、Googleタグマネージャー(GTM)で管理する方法もあります。

複数のタグを一元管理できるため、サイト運用チームや代理店利用時に便利です。

1. GTMの管理画面で「新しいタグ」をクリック
2. タグタイプで「Google広告のコンバージョントラッキング」を選択
3. Google広告の管理画面で確認した「コンバージョンID」と「コンバージョンラベル」を入力
4. トリガーで「特定ページのURL一致」を設定
5. 「保存」→「送信」で公開

GTMのコンテナコードは、サイト全体の <head> に1回のみ設置してください。

さらに、「コンバージョンリンカータグ」も合わせて有効化しておくと、SafariやiOSでのCookie制限による欠損を防止できます。

公開後は「プレビューモード」で必ずタグの発火を確認しましょう。

GA4のイベントをインポートする

すでにGA4タグが導入されているサイトでは、Google広告タグを新しく設置せずにGA4のイベントをインポートして利用できます。

1. Google広告管理画面で「ツール」→「データマネージャー」を開く
2. 「接続済み製品(Connected products)」から「Google Analytics」を選択
3. 「+インポート」→ 対象のイベント(例:purchase、form_submitなど)を選ぶ
4. 「インポートして続行」をクリック
5. ステータスが「記録中(Recording)」と表示されれば完了

GA4経由でイベントを共有すると、Google広告と分析レポートの数値整合性が高まり、媒体横断での分析が容易になります。

ただし、反映まで最大48時間かかる場合があるため、設定翌日に確認するのがおすすめです。

Google広告でコンバージョン設定後の確認方法

Google広告でコンバージョン設定後の確認方法

google広告コンバージョン設定を終えたら、次に行うのが「計測が正しく動いているか」の確認です。

設定自体が完了しても、タグが発火していなければ成果は記録されません。ここでは確認すべき3つのポイントを整理します。

タグ発火のテストを行う

まずは、タグが正しく発火しているかを確認します。

Google広告タグやGA4イベントがサンクスページで動作しているかをテストしましょう。

手順は以下のとおりです。

1. Chrome拡張機能 「Tag Assistant Companion」 をインストール
2. 拡張機能を起動し、自社サイトのURLを入力
3. 「有効化(Enable)」をクリック
4. コンバージョンページに移動
5. 「Google Ads Conversion Tracking」または「Google Tag(gtag.js)」が「fired」と表示されていれば正常

発火しない場合は、以下の原因が考えられます。

・タグを <head> 内ではなく <body> 以降に設置している
・トリガー条件(URL一致・クリックイベントなど)が誤っている
・Googleタグを複数設置している(重複カウントまたは無効化)

正しく設置しているかを確認しましょう。

ステータスが「記録中」になっているか確認する

タグの動作を確認したら、Google広告側でもステータスをチェックします。

管理画面で次の経路を開いてください。

1. ツール
2. データマネージャー
3. コンバージョン

正常に計測されていれば、ステータスは「記録中(Recording)」と表示されます。

もし「未確認(Unverified)」または「タグ未検出(No recent conversions)」となっている場合は、次の項目を確認しましょう。

・タグの発火タイミング(条件付きタグの場合)
・URL指定ミス(例:パラメータ付きURLが対象外)
・GA4イベントインポートの反映遅延(最大48時間)
・Safari/iOSのCookie制限 → コンバージョンリンカータグをGTMに追加して改善

テストコンバージョンを送信して動作確認する

設定の正確さを最終確認するには、実際にテスト送信を行いましょう。

問い合わせフォームや購入フローを1件だけテスト入力し、サンクスページ到達を確認します。

その後、Google広告管理画面 → データマネージャー → コンバージョンで成果が1件記録されていれば成功です。

注意点は以下の通りです。

・テスト送信後、リアルタイムで反映されるとは限らない
・反映されない場合は、「計測タグ」と「コンバージョンアクション」の紐付けを再確認
・GA4経由のインポート設定では、イベント反映に最大48時間かかることがある

GA4とは?マーケティングで成果を上げるための基本設定と分析活用ガイド【初心者〜中級者向け】

まとめ

Google広告コンバージョン設定は、広告効果を正確に把握するための基礎です。

ただし、設定だけで終わらせてしまうと、実際の成果と数値のズレに気づけないことがあります。

データを正しく集計し、分析・改善まで一気通貫で進める仕組みを整えることが重要です。

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萩原 理香子

編集者 萩原 理香子

CATS株式会社 マーケティング戦略室

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