
LINE OA(Official Account)とは?基本機能と導入メリットを解説
LINEは日常的に使われているメッセージアプリで、情報の開封率が高く、企業の発信がユーザーに届きやすいというメリットがあります。
本記事では、「LINE Official Account(LINE公式アカウント)」の基本機能や導入メリット、効果的な活用方法について詳しく解説していきます。
これからLINE公式アカウントを導入しようと考えている企業や、すでに運用しているが成果を最大化したい方は、ぜひ参考にしてください。
Index
1. LINE OA(Official Account)とは?
2. LINE Official Accountの料金プランと費用
3-1. メッセージ配信
3-2. チャット機能
3-3. リッチメニュー
3-4. リッチメッセージ・リッチビデオメッセージ
3-5. LINE VOOM投稿(旧タイムライン)
3-6. クーポン・ショップカード機能
3-7. リサーチ機能(アンケート)
3-8. 友だち追加広告(CPF)との連携
4. LINE Official Accountの効果的な運用方法
4-1. ターゲットに応じたメッセージ配信
4-2. リッチメニューの最適化
4-3. セグメント配信の活用
4-5. 自動応答メッセージの設定
5. LINE Official Accountの登録・開設方法
5-1. アカウント作成の手順
5-2. 初期設定の流れ
5-3. アカウント審査について
6. LINE Official Accountを活用した集客施策
6-1. 友だち追加広告(CPF)の活用
6-3. 公式HP・SNSとの連携
7. LINE Official Account運用時の注意点
7-1. ガイドライン・規約違反に注意
7-2. メッセージ配信の頻度とユーザーの反応
7-3. 友だちブロックを防ぐためのポイント
8. まとめ
LINE友だち追加計測ツール

LINEの友だち追加を媒体やクリエイティブごとに正確に計測し、広告施策の効果改善を実現するツール。
LINE友だち追加後の「予約」や「購入」などのユーザーアクションもCVとして計測でき、売上成果につながる広告媒体が明瞭化。施策は媒体別・キャンペーン別・クリエイティブ別に計測できるため、最適な予算投下が可能に。


LINE OA(Official Account)とは?

LINE Official Account(LINE公式アカウント)は、企業や店舗がユーザーと直接コミュニケーションをとるための公式アカウントです。
チャット機能、メッセージ配信、クーポンの配布など、多彩な機能を利用できるのが最大の特徴と言えます。
友だちに追加してもらえば、キャンペーン情報やイベント告知をスピーディに届けられるだけでなく、双方向のやりとりが可能になるため、ビジネスシーンでの販促・顧客対応にも大きく役立つでしょう。
さらに、ユーザーが日常的に使っているLINE内でアプローチできるメリットは大きく、他のSNSやメールと比べても開封率が高い傾向にあります。
適切な施策を組み合わせれば、売上アップやブランド認知度向上など、多面的な効果を期待できます。
【DL資料】LINE公式アカウントの費用対効果を高める方法
LINE Official Accountの料金プランと費用

LINE Official Accountには主に3つの料金プランが用意されており、メッセージ配信数に応じてプランを選べる仕組みとなっています。
プランの選択はアカウントの規模や配信目的によって異なるため、まずはどの程度のユーザーとどの頻度でコミュニケーションをとるかを見極めることが大切です。
LINE Official Accountの基本機能

LINE Official Accountには、ユーザーとのやりとりを活性化させるうえで便利な機能が数多く備わっています。ここでは代表的な機能を一つずつ紹介しましょう。
メッセージ配信
友だち登録しているユーザーへ一斉送信や個別送信ができる機能です。
キャンペーンやセール情報をいち早く届けたいときに便利で、高い開封率が期待できます。
セグメント配信(絞り込み配信)を活用すれば、特定の属性や購買履歴を持つユーザーだけに向けた情報発信も行えます。
チャット機能
ユーザーと1対1のチャットを行える機能です。問い合わせ対応や相談、カスタマーサポートなどに役立ちます。
自動応答を設定すれば、営業時間外でも基本的な質問に答えられるため、顧客満足度の向上に繋がります。
リッチメニュー
チャット画面下部に配置できる大きなボタンメニューです。
ウェブサイトへのリンクやクーポン、ショップカードなど、よく使う機能をまとめておくことで、ユーザーが必要な情報へスムーズにアクセスできるようになります。
デザインやレイアウトを工夫すれば、ブランドイメージの訴求にも役立ちます。
リッチメッセージ・リッチビデオメッセージ
視覚的にインパクトのある情報を送れるのが、リッチメッセージやリッチビデオメッセージです。
商品画像や動画を大きく表示できるので、通常のテキストメッセージより高い反応率が期待できます。
タップしたら特定のページへ遷移する、というような設定も行えるため、顧客をスピーディに購入ページやイベント詳細へ誘導可能です。
LINE VOOM投稿(旧タイムライン)
フォロワーに向けて情報を発信するタイムライン機能がリニューアルされ、VOOMとして提供されています。
写真や動画を使ったプロモーションや日々の活動報告を行うのに適しており、友だちの目に留まりやすくなるのが特徴。
継続的に投稿しておくと、ユーザーのエンゲージメントを保ちやすくなるでしょう。
クーポン・ショップカード機能
ユーザーがLINE上でクーポンを受け取ったり、ショップカードを利用したりできる機能です。
再来店やリピート購入を促すうえで効果的で、紙のクーポンを持ち歩かないでも使えることから、ユーザーにとっても手軽です。
ポイントが貯まる仕組みを作ったり、イベント時に特別クーポンを配信したりと、活用の幅は広いでしょう。
リサーチ機能(アンケート)
簡易的なアンケートを作成し、ユーザーに回答してもらえる機能。商品開発やサービス改善の参考としてユーザーの声を拾い上げられます。
選択式の質問で回答ハードルを下げれば、多くのデータが集まり、マーケティング戦略をより精度高く進めることが可能です。
友だち追加広告(CPF)との連携
友だちがまだ少ない段階から効率的にユーザーを集めたい場合に検討できるのが、この「友だち追加広告(CPF)」との連携です。
SNSやウェブ上に広告を出稿し、ユーザーがタップするとLINE公式アカウントの友だち追加画面に直行する仕組みで、フォロワー拡大が狙えます。
LINE公式アカウントの運用とあわせて友だちを増やし、効果的に情報を届けていくための鍵となる施策です。
LINE Official Accountの効果的な運用方法

LINE公式アカウントを効果的に運用することで、ユーザーとの接点を増やし、売上やリピート率の向上につなげることができます。
ここでは、ターゲットに応じた配信や便利な機能の活用方法について解説します。
ターゲットに応じたメッセージ配信
LINE公式アカウントを運用するうえで大切なのが「どのユーザーに、どんな情報を届けるか」です。
ターゲット層ごとに興味やニーズは異なるので、セグメント配信や絞り込み配信を使い、適切なタイミングで適切な内容を送るようにしましょう。
一律に同じメッセージを送っていると、興味のない情報が多いと感じたユーザーにブロックされる可能性が高まります。
リッチメニューの最適化
リッチメニューはユーザーが最初に目にする部分でもあり、重要な導線となります。メニューに載せるボタンの数や配置、リンク先などを常に見直し、ユーザーが欲しい情報へ素早くアクセスできるよう工夫しましょう。
商品購入ページやクーポンページなど、頻繁に使われる機能をメニューの主要位置に置くと、利用率が高くなりやすいです。
セグメント配信の活用
友だち登録しているユーザーの行動履歴やアンケート結果、購買履歴などに応じてタグを付け、絞り込み配信を行うことで効率的にアプローチできます。
たとえば「過去3か月以内に購入履歴のあるユーザー」にだけ新作情報を送ったり、「特定の商品を閲覧した人」にだけクーポンを配布したりすると、開封率・クリック率が上がりやすいです。
クーポンやショップカードを活用したリピート施策
一度きりの購入や来店で終わらせないためにも、クーポンとショップカード機能を上手に使い、継続的に来店や購入してもらう仕組みを作りましょう。
たとえば「2回目以降の来店でグレードアップされたクーポンを提供」「スタンプカードを溜めると特典がもらえる」など。
ユーザーがワクワクしながら利用を続けるように、特典を設定することが大切です。
自動応答メッセージの設定
営業時間外やスタッフ不在の時間帯でも、LINE上での問い合わせを自動応答メッセージでフォローすれば、ユーザーは即時に基本情報を得られます。
「営業時間」「場所」「メニュー」「よくある質問」などを自動返信に登録しておくと、対応の効率がぐっとアップします。
必要に応じてスタッフが後から詳細対応する形を取れば、顧客満足度を下げずに手間を減らせます。
【DL資料】OMOを実施するための基礎知識ーLINE活用で脱O2Oを叶えるー
LINE Official Accountの登録・開設方法

アカウントの作成方法や初期設定、認証審査のポイントについて詳しく解説します。
アカウント作成の手順
LINE公式アカウントを始めるには、まずウェブブラウザで「LINE Official Account Manager」にアクセスし、新規アカウントを作成します。
ビジネス用途の場合は「ビジネスアカウント」としてメールアドレスを登録する方法がおすすめです。
アカウント名や業種、所在地などを入力し、登録を完了させます。
初期設定の流れ
開設したアカウントにログインしたら、プロフィール設定・あいさつメッセージ(友だち追加時の自動送信)などを整えましょう。
アイコンやカバー写真はブランドイメージに合ったものを用意すると、ユーザーがひと目で分かりやすくなります。
また、リッチメニューや自動応答メッセージの基本設定もこの時点で済ませておくと、スムーズに運用スタートできます。
アカウント審査について
LINE公式アカウントには、「認証済アカウント」へアップグレードできる審査制度があります。
これに通ると青色のバッジが表示され、ユーザーにとって安心感が増すのがメリットです。
審査では企業の実態や公序良俗に反しないかなどがチェックされるため、書類不備や業種・サービス内容がLINEのガイドラインに合わない場合には落ちる可能性もあるので注意が必要です。
LINE Official Accountを活用した集客施策

より効果的にマーケティングを行うために、友だちを増やすための具体的な施策を解説します。
友だち追加広告(CPF)の活用
短期間で多くのフォロワーを増やしたい場合は、LINE広告の「CPF(Cost per Friend)」を活用しましょう。
SNSやウェブ上に広告を出し、興味を持ったユーザーがタップするとLINE公式アカウントの友だち追加画面に直行します。
費用対効果を測定しやすく、広告運用初心者でも取り組みやすいのが特長です。
QRコード・LINE IDでのオフライン集客
店舗の入り口や会計レジ周辺、チラシや名刺などにQRコードやLINE IDを掲載し、来店客が簡単に友だち追加できるようにするのも重要な施策です。
「友だち追加でクーポン進呈」といった特典を設けると、従来は敬遠していた層にも興味をもってもらいやすくなります。
オフライン客をオンラインにつなぎ、再訪やリピーター化を狙うのが狙いです。
公式HP・SNSとの連携
自社の公式サイトやTwitter、InstagramなどのSNS上にLINE公式アカウントへのリンクやバナーを設置し、クロスチャネルでユーザーを取り込む方法です。
SNSで発信しているコンテンツをLINEでも紹介したり、逆にLINEだけの限定情報を用意するなど、差別化することで重複感をなくしながら友だちを増やせます。
LINE Official Account運用時の注意点

LINE公式アカウントを効果的に運用するには、ガイドラインを守りながら、ユーザーにとって価値のある情報を適切な頻度で届けることが重要です。
ここでは、運用時に注意すべきポイントを解説します。
ガイドライン・規約違反に注意
LINE公式アカウントを運営する際は、LINE社のガイドラインに反しないよう注意しましょう。
アダルトコンテンツや反社会的な商品・サービスなど、公序良俗に反する行為は厳しく制限されています。違反するとアカウント停止・削除などのリスクがあるため、定期的にガイドラインを確認しておくと安心です。
メッセージ配信の頻度とユーザーの反応
一日に何度もメッセージを送るとユーザーに「うるさい」「しつこい」と感じられ、ブロックや登録解除につながりやすいです。
逆に低頻度だと存在を忘れられてしまうリスクも。週1〜2回程度を目安に、興味を引く内容だけを厳選して配信するなど、ベストなバランスを探ることが大切です。
友だちブロックを防ぐためのポイント
ユーザーがアカウントをブロックした理由としては、「情報が自分に合っていない」「同じ内容が繰り返される」「メリットがない」といったものが挙げられます。
セグメント配信などで届ける情報を絞り込んだり、得になりそうなキャンペーンやクーポンを適度に提供したりすると、ブロックされにくくユーザーを長く保持しやすくなります。
【DL資料】LINE公式アカウントの活用方法〜基礎編〜
まとめ
LINE公式アカウントは、企業や店舗が顧客にメッセージを伝えるのに非常に有用なツールです。
正しく運用すれば、LINE公式アカウントから大きな売上を作ることもできます。
この記事を参考に、ぜひLINE公式アカウントを効果的に運用していきましょう。

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