LINE公式アカウントの分析機能を使いこなす!機能の詳細を詳しく紹介
LINE公式アカウントをただ運用しているだけになっていませんか?
LINE公式アカウントを活用した施策も、他のマーケティング施策と同様に、PDCAを回さずに施策の最適化をすることはできません。
そこで、今回はLINEマーケティングにおいてPDCAを回すための基本となる、LINE公式アカウント上の「数値データ」をどのように取得するかについて解説します。
Index
3-1. ユーザーの反応を可視化できる
3-2. 改善点の特定
3-3. 効率的な運用
3-4. ターゲットの絞り込み
4. LINE公式アカウントの分析データの基本【初心者向け】
4-1. ダッシュボード
4-2. 友だち
4-3. メッセージ配信
5. LINE公式アカウントの分析データの抽出【中級者向け】
5-1. リッチメニュー
5-2. クーポン
5-3. 予約
5-4. ショップカード
7. まとめ
LINE友だち追加計測ツール
LINEの友だち追加を媒体やクリエイティブごとに正確に計測し、広告施策の効果改善を実現するツール。
LINE友だち追加後の「予約」や「購入」などのユーザーアクションもCVとして計測でき、売上成果につながる広告媒体が明瞭化。施策は媒体別・キャンペーン別・クリエイティブ別に計測できるため、最適な予算投下が可能に。
LINEマーケティングの基本は定量分析
定量分析とは、数値データを用いて分析を行う手法のことを指します。
定量分析によって数値を細かくみていけば、現状実施している施策のウィークポイントを探し、改善策を見つけ出すことができます。
LINE公式アカウントには、集客施策によって友だちが多く集まる可能性が高いため、1人1人をモニタリングするわけにはいきません。全体のデータを定量分析することによって、現状の課題や今後の方向性を定めていくことができます。
またこの定量分析を実施する場合は、LINE公式アカウントの分析機能を活用するのがおすすめです。
LINE公式アカウントの分析機能とは
LINE公式アカウントの分析機能とは、LINE公式アカウントの管理画面から友だち追加数やブロック数、メッセージ通数などの数値データを確認できる機能です。
これにより、配信内容や設定内容の改善点を見つけ、ユーザーの反応率を高めることが可能です。WEB版管理画面で確認する場合は、「分析」タブから遷移することができます。
LINE公式アカウントの分析機能を活用するメリット
LINE公式アカウントを分析機能を活用することで、以下のようなメリットがあります。
ユーザーの反応を可視化できる
友だち追加数やブロック数、メッセージの開封率などの情報を確認することで、ユーザーの反応を具体的に把握することができます。
改善点の特定
数値データをもとに、どの部分を改善すべきかが明確になります。
特に、メッセージ配信を観察することで登録ユーザーの真のニーズに関する仮説立てが可能になります。
また、メッセージ内容だけでなく、友だち追加数に大きく変動があった場合は期間を照らし合わせることで集客施策の振り返りもすることができます。
効率的な運用
分析と仮説立てと実施を繰り返すことで、ユーザーの反応率を高め、より有効な配信を行えるようになります。
配信メッセージ数で課金されるLINE公式アカウントでは、配信内容を最適化することがコストパフォーマンスにおいても非常に重要です。
ターゲットの絞り込み
ユーザーの属性や追加経路を確認することで、ターゲットの絞りこみが可能になります。
ターゲットを絞り込むことで、集客から施策を最適化することができます。
LINE公式アカウントの分析データの基本【初心者向け】
LINE公式アカウントの管理画面上で見れる分析データを抽出するために、各項目のデータの見方を理解しましょう。
ダッシュボード
引用:LINE for Business「マニュアル/分析-ダッシュボード」
ダッシュボードの画面では、アカウント全体のデータ概要を確認することが可能です。メッセージ通数や友だち、チャットのデータが閲覧でき、7日間または30日間から集計期間を選択できます。
「メッセージ通数」「友だち」「チャット」の項目に分かれているので、詳細を見たい項目がある場合は、各々をクリックすると、各項目の分析画面に遷移します。
分析画面では「比較(現在、過去7日間、過去30日間の数値比較)」「グラフ(指定期間の数値グラフ)」「リスト(メッセージや投稿・日付別に、その期間中に発生した指標)」の3つが表示されます。
この集計データはCSV形式でダウンロードすることができます。
友だち
引用:LINE for Business「マニュアル/分析-友だち」
「友だち」ページにアクセスすると、「概要」「属性」「追加経路」のタブが表示されます。それぞれのタブをクリックすると各項目の細かいデータが閲覧可能です。
概要
「概要」タブでは、「友だち追加数」「ターゲットリーチ」「ブロック数」などを確認することができます。
直近7日分の数値が表示されていますので、それ以前の数値を確認したい場合は期間を指定することで見ることができます。
ちなみに、LINE公式アカウントの「ターゲットリーチ」とはメッセージが配信される数のことです。
具体的には「友だち追加数」から以下のアカウントを除いた数になります。
- ブロック中
- 属性が不明(性別、年代、地域などが推測できない)
- 絞り込みの対象外
属性
「属性」タブでは、友だちの性別や年齢、地域の割合を確認できます。
表示されている情報は概ね3日前の数値ですが、ターゲットリーチが少ない場合は不明となる場合があります。
追加経路
「追加経路」タブでは、ユーザーが友だち追加およびブロックした経路の確認ができます。
プライバシーの観点から、50単位の概算値で表示されるのと日ごとに20名以上の友だち追加がない場合は数値に表示されません。
最大90日間の期間選択が可能ですが、ざっくりとした数値しか見られないことを認識しておくと良いでしょう。
また、選択期間中にブロックされた友だちの獲得経路も確認することができますが、友だち期間が90日以上あったユーザーがブロックした場合の獲得経路は「その他」にカウントされます。
「属性」「追加経路」は、それぞれCSV形式のデータをダウンロードすることが可能です。
メッセージ配信
メッセージ配信の分析画面では、配信したメッセージの配信数や開封数、クリック率など表示したい項目の数値(最大5件まで設定可能)を確認できます。
データを確認したいメッセージをクリックすると、細かい数値やグラフが表示されます。
配信したメッセ―ジの分析をすることによって、友だちが求めている情報や最適な配信頻度を見つけることができます。
LINE公式アカウントの分析データの抽出【中級者向け】
前述した初心者向けのデータ分析は、「友だち」を集めて「メッセージ配信」するという基本操作の分析項目でしたが、LINE公式アカウントで可能な様々な機能の分析データについて、より詳しく紹介します。
リッチメニュー
画像引用:LINE for Business「マニュアル/分析-リッチメニュー」
リッチメニューの分析画面からは、エリアごとのクリック回数や表示回数が確認できます。
表示数やクリック数、クリック率などが数値やグラフで確認できるので、友だち登録したユーザーが何の情報に興味を持っているのかの推測に活用できます。
ただし、集計期間内にクリックしたユーザー数が20人に満たないときは数値が表示されないため、定期的にメッセージを配信することでトーク画面への誘導を行いましょう。
参考:LINE公式アカウントのリッチメニューのメリットや設定・作り方を徹底解説!
クーポン
画像引用:LINE for Business「マニュアル/分析-クーポン」
クーポンの分析画面では、配信したクーポンごとに開封した人数や使用した人数、経路などのデータが確認できます。
LINE友だちになったユーザーがどのようなクーポンなら購入してくれるのかを分析することによって、売上成果に繋がる施策を実施することができます。
ただし、クーポンの開封経路が以下でない場合、20歳未満の数値は表示されないので、注意しましょう。
Point クーポン開封経路
- LINE VOOM
- 応答メッセージ
- あいさつメッセージ
- リッチメニュー
- LINE Beacon
- 不明
予約
引用:LINE for Business「マニュアル/分析-予約」
予約の分析画面では、実店舗を持つ企業向けに公式アカウントから店舗を予約した数や来店した数などが分かります。
期間ごとの来店数やキャンセル数などの推移をグラフで可視化して確認することができます。
ただし、予約サービスと連携が完了していない場合は利用できないため、LINE公式アカウント経由の予約・LINE数を分析したい場合は先に連携から進めましょう。
また、LINE公式アカウント以外での「予約」「キャンセル」が反映されないため、公式サイトや他の予約サイトから集客している場合は仮説立ての際に注意が必要です。
この分析の手間を省くために、2回目以降の来店ではLINEでの予約してもらえるような価格設定にすることで分析しやすくする取り組みを実施している企業もいます。
ショップカード
ショップカードの分析画面では、カードの発行数だけでなく付与ポイント数など様々な項目を分析することができます。
分析機能を使う時に留意すべきこと
LINE公式アカウントの分析機能は、データの抽出期間を指定することができ、データのダウンロードも可能で、LINEマーケティング担当者にとって非常に便利な機能です。
しかし、以下の注意点があることを認識しておきましょう。
Point 分析機能を使う際の注意点
-
分析結果の反映日と確認可能日数は項目によって異なる
☞各分析データの反映タイミングや集計可能な日数に差があります。 -
属性はみなし属性になる
☞推測で付与された情報であり、確実な情報ではありません。 -
ショップカード停止日以降の分析数値は確認できない
☞公開停止すると、停止日以降のデータは確認できません。 -
予約の分析確認は予約サービスとの連携が必要
☞予約機能は飲食店専用のサービスです。 -
LINE Tagの利用はWebサイトへのコード設定が必要
☞コードの設定が必要で、設定場所が異なると正確な分析ができません。 -
データ分析結果とユーザー情報は結びつかない
☞個別のユーザー情報は確認できません。
まとめ
LINE公式アカウントの分析機能を活用することで、ユーザーの反応を可視化し、効率的な運用が可能になります。
各種データを詳細に確認し、改善点を見つけることで、ユーザーの反応率を高めることができます。分析機能を使う際の注意点を把握し、効果的に活用してLINE公式アカウントの運用を最適化しましょう。
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