LINE公式アカウントのリッチメニューのメリットや設定・作り方を徹底解説!

2024年11月12日

LINE公式アカウントは、国内で多くの企業が顧客とのスムーズなコミュニケーションを図るために活用しています。

しかし、LINE公式アカウントを利用する中で、次のような課題を感じている企業も多いのではないでしょうか。

・顧客に必要な情報へスムーズに誘導できていない

・メニュー機能が活用できておらず、クリック率が伸び悩んでいる

こうした課題を解決するためには、リッチメニューの活用が効果的です。

リッチメニューを導入することで、顧客が求める情報へワンタッチでアクセスでき、さらに視覚的な訴求力も高まるため、マーケティング効果を大きく向上させることができます。

この記事では、LINEリッチメニューの基本的な特徴や設定方法、具体的な活用メリットについて詳しく解説します。

LINE友だち追加計測ツール

LINEの友だち追加を媒体やクリエイティブごとに正確に計測し、広告施策の効果改善を実現するツール。
LINE友だち追加後の「予約」や「購入」などのユーザーアクションもCVとして計測でき、売上成果につながる広告媒体が明瞭化。施策は媒体別・キャンペーン別・クリエイティブ別に計測できるため、最適な予算投下が可能に。

LINE公式アカウントのリッチメニューとは

LINEリッチメニューとは、LINE公式アカウントのトーク画面下部に設置できるカスタマイズ可能なメニュー機能です。

リッチメニューを活用することで、ユーザーが求める情報や機能にすばやくアクセスできるようになり、サービスや商品への誘導もスムーズに行えます。

たとえば、リッチメニュー内に「商品一覧」「クーポン」「お問い合わせ」といったボタンを配置することで、LINEアプリ上からダイレクトにアクセスさせることが可能です。

リッチメニューは、画像やテキストを自由に配置でき、ビジュアルに訴えるデザインを作成できる点が特徴です。

また、複数のメニューを一画面に設置できるため、利用者のニーズに応じた多様な選択肢を提供できるのもメリットの一つです。

これにより、顧客体験が向上し、エンゲージメント率を高める効果が期待されます。

LINEリッチメニューは無料で使うことができる

LINEリッチメニューは、LINE公式アカウントの「無料プラン」でも利用できる機能です。

リッチメニューは手軽に設定できるうえ、ユーザーが求める情報やコンテンツへの導線をLINE上に配置できるため、コストを抑えつつ効果的なマーケティング施策を実施したい企業にとっても非常に便利な機能です。

LINEリッチメニューを使うメリット

LINEリッチメニューは、ユーザーの集客や満足度の向上に役立つ強力な機能です。

ここでは、LINEリッチメニューを利用する具体的なメリットについて解説します。

クリック率が高い

LINEリッチメニューは、視覚的なデザインやアイコン、画像でユーザーの興味を引きやすいのが特徴です。ユーザーは、トーク画面の下部に常に表示されるリッチメニューに気づきやすく、自然な形でボタンをクリックすることが増えるため、クリック率が高くなる傾向があります。特に、興味を引くデザインや内容を取り入れることで、顧客のアクション率をさらに高めることができます。

また、リッチメニューに複数の選択肢を用意しておくことで、ユーザーが自分のニーズに合ったコンテンツをすばやく選べる点も、クリック率を上げる要因の一つです。

自分が伝えたい導線を設計することができる

リッチメニューは、企業やブランドが提供したい情報やサービスに対して、ユーザーをスムーズに誘導するための導線設計が可能です。

たとえば、「商品一覧」や「キャンペーン情報」「予約」など、ユーザーが頻繁に利用する機能をメニュー内に配置することで、情報やサービスへのアクセスを簡略化できます。

さらに、リッチメニューの設定は自由度が高いため、ビジネス目標やキャンペーンに合わせて柔軟にカスタマイズできます。

季節のキャンペーンやイベントの案内に合わせてメニュー内容を変更することで、ユーザーに鮮度の高い情報を提供し、効果的な導線を維持することができます。

無料プランでも使用することができる

LINEリッチメニューは、LINE公式アカウントの無料プランでも使用可能なため、コストを抑えつつ効果的なマーケティング活動を行えます。

通常、マーケティング施策において追加費用がかかる機能が多い中で、リッチメニューはコストパフォーマンスが非常に高い機能といえます。

小規模ビジネスやこれからLINEを活用したマーケティングを始める企業にとっても、手軽に導入できるのが大きなメリットです。

LINEリッチメニューの作り方から設定方法を解説

LINEリッチメニューの設定は、LINE公式アカウントの管理画面から簡単に行うことができます。

以下に、リッチメニューの設定手順を具体的に解説します。

メニューから「リッチメニュー」を選択し、「作成」をクリック

1.LINE Official Account Managerにログインし、メニュー画面を開きます。

2.左側のメニューから「リッチメニュー」を選択します。

3.画面右上にある「作成」ボタンをクリックして、新しいリッチメニューの作成画面に進みます。

テンプレートの選択

次に、リッチメニューのテンプレートを選択します。

LINEリッチメニューでは、複数のボタンレイアウトが用意されており、メニューの構成に応じてレイアウトを選ぶことが可能です。

たとえば、ボタンを1〜6つに分割するテンプレートなどがあり、用途や情報量に合わせて最適なレイアウトを選びましょう。

画像の選択

テンプレートを選択したら、次にリッチメニューに使用する画像を選択します。

画像は、ユーザーに分かりやすく訴求するデザインを心がけましょう。

下記サイトから無料でテンプレートの画像を取得することができるので参考にしてみましょう。

アクションを設定する

「アクション」とは、ユーザーがリッチメニューのボタンをタップした際に起こる動作のことです。

設定できるアクションには以下のような種類があります。

リンク

指定したウェブサイトやホームページにユーザーを移動させる

クーポン

LINEで発行したクーポンを表示し、すぐに利用できるようにする

テキスト

テキストメッセージを自動で送信する機能(自動応答と一緒に使うことが多い)

ショップカード

LINEで発行したショップカードを表示し、ポイントなどの利用を促進する

設定しない

タップしても特に動作を行わない設定

表示設定を行う

最後にリッチメニューの表示設定を行います。

タイトルや表示期間、メニューバーに表示されるテキストを設定します。

タイトル

管理用のタイトルを入力します。このタイトルはユーザーには表示されませんが、管理画面で見分けやすくするために、ナンバリングや日付を含めると便利です。

表示期間

リッチメニューを表示する期間を設定します。特定のキャンペーンやイベント期間に合わせてリッチメニューを表示させることができます。

メニューバーのテキスト

リッチメニューのメニューバーに表示するテキストを設定します。ユーザーにとってわかりやすく、興味を引く内容にするのが効果的です。

メニューのデフォルト表示

ユーザーがトーク画面を開いたときに、リッチメニューが自動的に表示されるように設定します。

保存

表示設定が完了したら「保存」をタップします。「待機中リストに保存」を選ぶと、編集したメニューが下書き状態で保存され、「待機中」に表示されます。

参考:リッチメニューを作成する

LINEリッチメニューを活用した事例

事例①お好み焼店「ぼてぢゅう」

モダン焼発祥の店として、国内外合わせて約100店舗を展開するお好み焼店「ぼてぢゅう」は、効率的なユーザーコミュニケーションを目的に2017年10月にLINE公式アカウントを開設しました。

リッチメニューを整え、各種クーポン施策を継続した結果、LINE公式アカウントを開設した全51店舗のアカウントで約49万人の友だちを獲得(2021年3月時点、同社調べ)。中には、3万人もの友だちを獲得した店舗もありました。

事例②熊本ラーメン 黒亭

熊本県内に4店舗を展開するラーメン店「黒亭」は、店舗とECショップ別々にLINE公式アカウントを開設して集客や販売促進に活用しています。

ユーザーにとってメリットのあるキャンペーン情報やクーポンだけでなく、自社のブランドイメージを効果的に伝えるコンテンツをLINE公式アカウントで配信しています。

リッチメニューではその時々で打ち出したい商品を大きく配置している他、YouTubeやレシピサイトへのリンクを設置しています。

参考:店舗集客でLINEを活用するメリットは?手法を含めて解説!

まとめ

LINE公式アカウントのリッチメニューは、ユーザーがトーク画面から直接アクセスできるカスタマイズ可能なメニューで、企業や店舗が顧客とのコミュニケーションや情報提供をスムーズに行うための重要なツールです。

リッチメニューは無料プランでも使用でき、視覚的に訴求するデザインが可能であるため、クリック率が高くなり、ユーザーの興味を引きやすくなります。

設定も簡単で、ウェブリンク、クーポン、ショップカードなど多彩なアクションを組み込むことができるため、効率的な導線設計が可能です。

リッチメニューを効果的に使うことで、顧客の興味を引きつけるだけでなく、長期的なエンゲージメントの向上も期待できます。

ぜひリッチメニューを活用してマーケティングを強化しましょう。

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萩原 理香子

編集者 萩原 理香子

CATS株式会社 マーケティング戦略室

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