Yahoo!広告 APIとは?メリットや利用方法をわかりやすく解説

2025年5月22日

WEB広告運用の現場では、日々の入稿作業やレポート作成、効果測定など、煩雑かつ時間のかかる業務が少なくありません。

そうした業務を効率化し、より戦略的な運用を可能にする手段の一つが「Yahoo!広告 API」の活用です。

本記事では、Yahoo!広告 APIの概要からその活用メリット、導入手順、注意点、さらにはよくある質問までを包括的に解説します。

広告運用を自動化・最適化したい担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

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Yahoo!広告 APIとは?

Yahoo!広告 APIとは?

まずはYahoo!広告 APIの概要から見ていきましょう。

どのような仕組みで広告運用を支援するのか、その基本情報と代表的な機能について解説します。

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Yahoo!広告 APIの基本情報

Yahoo!広告 APIは、Yahoo!広告と外部アプリケーションをつなぎ、検索広告やディスプレイ広告の運用を効率化できる仕組みです。

複数の広告アカウントをまとめて管理したり、キャンペーンや広告を一括で入稿・編集したりといった操作を、プログラムを使って自動化できます。

また、開発者が自由にツールを作れるのも特徴で、たとえば広告効果をグラフで見られるツールや、独自の入札調整ツールなどが作れます。

こうしたツールは社内用として使うだけでなく、他社に提供してビジネスにつなげることも可能です。

ただし導入や運用にはエンジニアなどの技術的なサポートが必要になるため、その点には注意が必要です。

Yahoo!広告 APIの機能

Yahoo!広告 APIには、広告管理やレポート取得を自動化・高度化するための様々な機能が備わっています。主な機能の例を以下に挙げます。

複数アカウントの一元管理・操作

広告代理店や大規模広告主の場合、複数のYahoo!広告アカウントを扱うことがありますが、APIを使えば一つのプログラムから複数アカウントのキャンペーンや広告をまとめて管理・編集できます。

人手では困難な大量アカウントの横断的な最適化も効率よく行えます。

キャンペーンや広告の大量一括入稿・編集

準備した多数の広告キャンペーンや広告クリエイティブを、一括でAPI経由で入稿できます。既存キャンペーンの情報を取得してまとめて編集することも可能です。

これにより、手作業で個別に登録・編集する手間を大幅に削減できます。

入札価格や配信設定の自動調整

あらかじめ設定した条件やスケジュールに従い、入札単価の変更や広告配信設定を自動化できます。

例えば、時間帯や曜日ごとに入札価格を調整したり、在庫やイベントに応じて広告グループを自動で停止・再開するといった独自ロジックも実装できます。

人手に頼らず機動的な調整が行える点は大きな利点です。

広告レポートデータの取得と活用

広告のパフォーマンスに関する各種レポートをAPI経由で取得できます。

例えば、複数のキャンペーンや広告グループの成果データを集計し、自動で定型レポートを作成する、といったことも可能です。

取得したデータは社内のBIツールやスプレッドシートに連携させて可視化・分析するなど、柔軟に活用できます。

Yahoo!広告 APIの特徴

自社に合わせた広告運用ができる

Yahoo!広告 APIを利用すると、自社のニーズに合わせて柔軟に広告運用の仕組みを構築できます。

たとえば、既存の社内システムや他のツールと連携させてデータをやり取りしたり、自社独自の設定で入札や予算配分を最適化するロジックを実装したりすることも可能です。

実際、Yahoo!広告 APIでは複数のツールを組み合わせたり独自の運用ロジックを導入することで、より高度な広告運用を実現できます。

特に複数のアカウントを管理する広告代理店や、大量の広告を扱う広告主にとっては、自社の業務フローに合ったツールを開発・導入できる自由度の高さが大きなメリットとなるでしょう。

広告管理を自動化して効率化できる

Yahoo!広告 APIを活用することで、広告管理における様々な作業を自動化し、運用の効率化を図ることができます。

入札価格の変更や広告文の差し替え、予算配分の調整、カスタムレポートの出力など、これまで手作業で行っていた多くの処理をプログラムによって自動実行でき、スピーディーかつ一貫性のある運用が可能です。

例えば、毎日の定時に前日の成果レポートを集計・メール送信したり、新しい広告クリエイティブの入稿作業をスケジュールに従って自動実施するといったことも容易に実現できます。

人手に頼る作業を減らすことで、大量のキャンペーン運用も少人数で効率よくこなせるようになります。

Yahoo!広告 API導入のメリットとは?

Yahoo!広告 API導入のメリットとは?

Yahoo!広告 APIを導入することで、広告運用にどのような利点があるのでしょうか。ここでは、実際に活用することで得られる具体的なメリットについてご紹介します。

広告やキャンペーンを効率的に管理できる

Yahoo!広告 APIを導入することで、膨大な数の広告キャンペーンや広告素材であっても効率的に管理できるようになります。

通常の管理画面では多数のキャンペーンを横断的にチェック・操作するのは手間がかかりますが、APIを使えばプログラム上でまとめて処理できるため、アカウント全体を俯瞰した管理が容易になります。

例えば、複数のアカウントにまたがる月次予算とその消化状況をAPIで取得し一覧化することで、予算配分の管理が格段にしやすくなるといった効果が得られます。

このように、APIの活用によって人手では難しい大量・複数のキャンペーン管理の効率化が実現します。

作業を自動化して手間を減らせる

Yahoo!広告 APIのもう一つの大きなメリットは、広告運用に関する定型作業を自動化することで運用担当者の手間を大幅に減らせる点です。

これまで人手で実施していた大量の入稿作業、入札単価の調整、配信設定のオン/オフ切り替えなども、あらかじめ条件を設定することで自動実行が可能になります。

例えば、毎週決まった曜日に最新のレポートを生成して社内共有フォルダにアップロードしたり、新商品の広告クリエイティブを月初に一括入稿するといった定例作業をすべて自動化できます。

これにより担当者は煩雑な手作業から解放され、戦略立案やクリエイティブ検討など本来注力すべき業務に時間を充てることができます。

人的・時間的コストが削減できる

人手による作業はミスが発生しがちですが、Yahoo!広告 APIで運用をシステム化すればそうした人為的ミスを大幅に減らすことができます。

たとえば入力ミスや設定漏れによる配信トラブルを避けられるため、修正対応に追われることも減るでしょう。

その結果、ミス対応に費やしていた人的・時間的コストを削減でき、本来のマーケティング業務に集中して取り組めるようになります。

限られた人員で広告運用を行っている場合でも、APIの導入により効率化とミス削減が図れれば、トータルの運用コストを下げつつ広告効果の最大化が期待できます。

Yahoo!広告 APIの利用方法とは?

Yahoo!広告 APIの利用方法とは?

Yahoo!広告 APIを利用するには、あらかじめ所定の手続きを踏む必要があります。

具体的には、利用申し込みからアプリケーション登録、認証設定、実際のAPIコール実行という4つのステップを順に行います。それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。

① Yahoo!広告 APIの利用申し込みをする

まず初めに、Yahoo!広告 APIを利用するための申し込み手続きを行います。Yahoo!広告 APIの利用申請にはYahoo! JAPANビジネスIDでのログインが必要です。

しかもそのビジネスIDには法人の「管理権限」が付与されている必要があります。事前に該当のビジネスIDをご用意のうえ、そのアカウントでYahoo!広告にログインしてください。

ログイン後、Yahoo!広告 APIの公式サイト内にある「Yahoo!広告 API お申し込み」ページにアクセスし、案内に従ってオンラインフォームから利用申請を行います。

② アプリケーションを登録する

利用申し込みが完了したら、次にAPIを利用するための「アプリケーション登録」を行います。

Yahoo!広告 APIを自社開発のアプリケーションで利用するには、Yahoo!広告 API管理ツール上でアプリケーション情報の登録を行い、API利用の許可を得る必要があります。以下の手順で登録を進めます。

Yahoo!広告 API管理ツールに管理者としてログインします(ビジネスIDでログイン)。

1.管理ツール内の「アプリケーション一覧」画面で「登録アプリケーション」ボタンをクリックします。
2.表示された「登録アプリケーション」画面で「登録」ボタンを押します。
3.アプリケーション登録フォームが表示されるので、アプリケーション名や利用目的などの必須項目を入力します。
4.入力内容を確認し問題なければ「確認」ボタンを押します。
5.正常に登録が完了すると、先ほどのアプリケーション一覧に新しいアプリケーションが表示されます。

以上でアプリケーションの登録は完了です。登録時に発行されるアプリケーションIDやシークレットキーは、この後の認証やAPIコールで必要になるため大切に保管してください。

③ 認証手続きを行う

アプリケーションを登録しただけではAPIを利用できません。続いて、そのアプリケーションに対してYahoo!広告アカウントのアクセス許可を与える「認証手続き」を行います。

具体的には、Yahoo!広告の広告管理権限を持つビジネスIDでログインすると、Yahoo!広告 API管理ツール上で先ほど登録したアプリケーションの認可画面が表示されます。

その画面で当該アプリケーションにYahoo!広告へのアクセス権限を与えることを承認すると、認可コードが発行され、アプリケーションがYahoo!広告のデータにアクセスできるようになります。

④ APIコールを実行する

最後に、実際にAPIコールを行います。認証まで完了したアプリケーションから、Yahoo!広告 APIの各種エンドポイントに対してHTTPリクエストを送信し、広告の作成・編集やレポート情報の取得などを行います。

例えば、キャンペーン作成用のAPIエンドポイントに必要なデータをリクエストとして送り、広告キャンペーンを自動登録するといった操作が可能です。

APIコールの具体的な方法については、Yahoo!広告 APIの公式「スタートアップガイド」に詳細な解説がありますので、実装の際には参照するとよいでしょう。

Yahoo!広告 APIの注意点とは?

Yahoo!広告 APIの注意点とは?

便利な一方で、Yahoo!広告 APIを活用するには押さえておくべき注意点も存在します。

ここでは、特に重要な2つのポイントを確認しておきましょう。

定期的な更新とメンテナンスが必要

Yahoo!広告 APIを導入する際には、継続的なバージョンアップ対応が必要である点に注意してください。

Yahoo!広告 APIは数カ月ごとに新バージョンへのアップデートが行われるため、導入後もエンジニアによる定期的な保守・改修作業が欠かせません。

古いバージョンのAPIは一定のサポート期間後に提供終了となるため、新しいバージョンへコードを対応させる必要があります。

広告予算の管理にも注意が必要

APIによって広告運用を効率化し規模を拡大できる一方で、広告予算の管理には従来以上に注意を払う必要があります。

APIの性質上、大量かつ高速に広告配信や入札調整を行えるため、場合によっては想定以上のペースで予算を消化してしまうリスクもあります。

そのため、月間予算の上限設定を見直したり、Yahoo!広告の自動入金機能を利用して配信が停止しないようにするなどの対策を検討しましょう。

特にAPI導入によって広告出稿量や入札頻度を増やす場合は、事前に予算計画を十分に練り、運用開始後も定期的に消化状況をモニタリングすることが重要です。

Yahoo!広告 APIに関するよくある質問とは?

Yahoo!広告 APIに関するよくある質問とは?

Q1:管理者は追加できますか?

はい、Yahoo!広告 APIの管理者ユーザーを追加できます。

初回にYahoo!広告 APIを申し込んだYahoo! JAPANビジネスIDがデフォルトでAPI管理者権限を持っていますが、同じビジネスIDを使ってYahoo!ビジネスマネージャーにログインすれば、社内の他のユーザーを追加のAPI管理者として登録可能です。

詳しい手順はYahoo!ビジネスマネージャーのヘルプにも案内がありますので参照してください。

Q2:Yahoo!広告 APIを利用中の事業が他部署に移管された場合、再契約は必要ですか?

いいえ、再契約の必要はありません。

Yahoo!広告 APIの利用契約は企業単位で締結されているため、社内で管轄部署が変更になった場合でも契約自体は有効であり、引き続き同じ契約でAPIを利用できます。

例えば、当初マーケティング部門でYahoo!広告 APIを利用していた業務が別の部署に移管された場合でも、社内の担当部署が変わるだけで契約を結び直す必要はありません。

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まとめ:Yahoo!広告 APIとは?広告運用を自動化して効率よく活用しよう

Yahoo!広告 APIは、検索広告・ディスプレイ広告の運用を自動化し効率化するための強力なツールです。

煩雑なキャンペーン管理やレポート作成の手間を省き、人手のミスを減らしながら広告効果を最大化できる手段となります。

導入にあたってはエンジニアリングの体制準備や定期的なメンテナンス、予算管理など注意すべき点もありますが、それらを踏まえて活用すれば大きなリターンが期待できます。

ぜひ自社の広告運用にYahoo!広告 APIを取り入れて、業務効率と成果向上を両立させ、限られたリソースで最大限のパフォーマンスを発揮できる体制を整えましょう。

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萩原 理香子

編集者 萩原 理香子

CATS株式会社 マーケティング戦略室

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