
ASPシステムの初期費用はどれくらい? 初期費用を左右する3つのポイントを紹介します!
アフィリエイト施策を自社でコントロールし、柔軟かつ効率的に運用したい企業にとって注目されているのが「ASPシステム」の導入です。
従来は外部ASPを利用してアフィリエイトを実施するのが一般的でしたが、近年ではブランド管理やコスト最適化の観点から、独自にシステムを構築して運用する企業が増加しています。
この記事では、そもそもASPシステムとは何かという基本から、初期費用の相場や構築方法ごとの費用感、導入時に考慮すべきポイントまでを、事業者目線でわかりやすく解説していきます。
コストを抑えつつ、自社アフィリエイトを強化したい方はぜひ参考にしてください。
Index
1. ASPシステムとは?
2-1. 自社開発型:数百万円〜数千万円
2-2. パッケージ型:初期費用0〜50万円程度が相場、月額制が主流
2-3. クラウド型:導入費用無料+月額定額制や成果報酬型あり
2-4. 見落としがちな費用:タグ設置支援・API連携・カスタマイズ開発費など
3-1. ① 構築方法(自社開発 or パッケージ or クラウド)
3-2. ② 必要な機能の範囲
3-3. ③ アフィリエイターの規模や業界特性
4-1. クラウド型(SaaS)を選ぶことで初期費用ゼロも可能
4-2. スモールスタートして、後から機能拡張する戦略も有効
5-1. 成果報酬の手数料率
5-3. カスタマイズ開発費やAPI連携の有無
6-1. 目的・運用体制に合った選定が重要
6-2. 拡張性・運用負荷・セキュリティ要件を含めたトータルで判断すべき
7. まとめ
アフィリエイトASPシステム

シンプルかつ必要十分な機能で運用できる定額制アフィリエイトシステム。
必要な機能を厳選し、明確かつ低価格な料金を実現。自社アフィリエイトシステムを手軽に導入いただけます。
ワンタグシステムで複数の情報を一元管理できるほか、インフルエンサーアフィリエイトの管理ツールとしても利用可能。


ASPシステムとは?

ASPシステムとは、広告主とアフィリエイターを結びつけ、成果計測や報酬支払い、広告管理を一括で行う仕組みのことを指します。
これはアフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)を自社で内製化したものであり、外部のASPを利用せず、自社ドメインやブランドのもとでアフィリエイトプログラムを運用できる点が特徴です。自社の戦略や商品特性に合わせて、自由度の高いプログラム設計やキャンペーン展開が行いやすくなります。
また、独自の成果報酬体系やアフィリエイターとの契約形態を自社でコントロールできるため、コストやブランド管理の面でメリットを享受しやすくなります。
一方で、システム構築や運用にかかるリソースが必要となる場合が多い点には注意が必要です。
アフィリエイトシステム構築の方法!主な機能と役割・メリットも解説します!
ASPシステムの初期費用はどれくらい?

ここでは、構築方法の違いによって発生する初期費用の相場をわかりやすく紹介し、それぞれの特徴やコスト感を把握できるように解説していきます。
自社開発型:数百万円〜数千万円
自社開発の場合、フルスクラッチでシステムを構築するため、開発にかかる人件費や要件定義、保守運用コストなどを含めると、数百万円から数千万円にのぼることも珍しくありません。
自由度は高いものの、プロジェクトマネジメントや運用体制を整備しておかないと、工期や予算が想定以上に膨らむリスクがあります。
パッケージ型:初期費用0〜50万円程度が相場、月額制が主流
パッケージ型のASPシステムは、あらかじめ主要な機能が組み込まれた状態で提供されます。
初期費用は無料から数十万円程度までと比較的安価で、導入スピードの速さが特長です。
ただし、月額利用料や成果報酬手数料が別途かかる場合があるため、トータルコストを考慮して導入を検討する必要があります。
クラウド型:導入費用無料+月額定額制や成果報酬型あり
SaaS(Software as a Service)として提供されるクラウド型のASPシステムは、初期費用が無料で、月額定額制や成果報酬型の料金プランが用意されていることが多いです。
自社でサーバーやソフトを用意する必要がないため、リソースが限られている企業でも簡単に導入・運用を始めることができます。
見落としがちな費用:タグ設置支援・API連携・カスタマイズ開発費など
ASPシステムを導入する際には、システム本体の費用だけでなく、タグ設置のサポート、他ツールとのAPI連携、カスタマイズ開発などにかかる追加費用にも注意が必要です。
これらは基本プランに含まれていない場合も多いため、事前に契約内容を十分に確認することが重要です。
初期費用を左右する3つのポイント

費用に影響を与える主要な3つの要素を順に紹介します。
① 構築方法(自社開発 or パッケージ or クラウド)
自社開発は自由度が高い一方で、開発費用や保守コストが高額になる傾向があります。
パッケージ型は導入が迅速ですが、カスタマイズには制限があることが多いです。クラウド型は初期費用が低く、成果報酬型など柔軟な料金体系を選べるため、小規模なスタートにも適しています。
② 必要な機能の範囲
広告管理やトラッキング、レポート、アフィリエイター管理、不正対策など、導入する機能の範囲によってシステムの規模やコストは変動します。
まずは最低限の機能から導入し、必要に応じて拡張することで初期コストを抑えることも可能です。
③ アフィリエイターの規模や業界特性
アフィリエイターの数が多い場合や高単価な案件を扱う業界では、審査機能やブランド保護機能の強化が求められ、開発コストが増加する傾向にあります。
逆に、少数精鋭のアフィリエイターと提携する場合には、クラウド型やサブスク型のシステムでも十分に対応できます。
ASPシステム導入の初期費用を抑える方法

初期費用を抑えながら効率的に導入を進めるための現実的な方法を紹介します。
クラウド型(SaaS)を選ぶことで初期費用ゼロも可能
クラウド型のASPシステムであれば、初期費用をかけずに基本機能をすぐに利用することが可能です。
ただし、月額利用料や成果に応じた手数料が発生するプランが多いため、事前に料金体系を確認しておく必要があります。
スモールスタートして、後から機能拡張する戦略も有効
最初からすべての機能を揃えようとすると初期費用が膨らみがちです。
まずは最小限の機能で運用を開始し、実績に応じて拡張する方法であれば、リスクを抑えつつ柔軟に対応できます。
補助金・IT導入補助金の活用でコスト削減も視野に
国や自治体の補助金制度やIT導入補助金を活用すれば、システム導入費用の一部をカバーできる可能性があります。
申請には条件や締切があるため、早めの情報収集と準備が重要です。
初期費用以外で注目すべきコスト・比較項目

成果報酬手数料やサポートの充実度、カスタマイズ対応の可否など、長期的に見てコストパフォーマンスに大きく影響する要素について整理していきます。
成果報酬の手数料率
ASPを運営する際、アフィリエイターへの報酬とは別に、システム提供企業への成果報酬手数料が発生する場合があります。
手数料率が高すぎると広告主の参加意欲が下がる恐れがあるため、他社の事例を参考にしながら、適正な設定を検討することが大切です。
サポート体制(導入支援、運用コンサルの有無)
システム導入後のスムーズな運用のためには、サポートやコンサルティングの有無が大きなポイントになります。
電話・メール・チャットなどのサポート手段や受付時間についても事前に確認しておくと安心です。
カスタマイズ開発費やAPI連携の有無
自社のビジネスに応じて機能を拡張したい場合、API連携やカスタマイズ開発の可否とその費用を事前に確認しておくことが重要です。
これらは初期プランに含まれていないことが多く、別途見積もりが必要になる場合があります。
レポートの自動化・外部ツール連携機能の有無
運用効率を向上させるためには、レポートの自動化やGoogle Analytics、CRMなど外部ツールとのデータ連携が可能かどうかも、システム選定の重要なポイントとなります。
ASPシステムは初期費用だけで選ばないことが大切

目的や運用体制、将来的な拡張性など、導入後の運用まで見据えた判断軸についてお伝えします。
目的・運用体制に合った選定が重要
初期費用の安さだけでシステムを選ぶのではなく、運用に必要な機能やサポート体制、セキュリティレベル、将来的な拡張性などを総合的に判断することが、成功への近道です。
拡張性・運用負荷・セキュリティ要件を含めたトータルで判断すべき
アフィリエイトシステムは、導入後も新しいキャンペーンや機能の追加が求められることが多いため、将来的なカスタマイズ対応の可否、運用負荷、セキュリティ体制なども含めて総合的に検討する必要があります。
まとめ
ASPシステムの初期費用は、構築方法(自社開発・パッケージ・クラウド)によって大きく異なります。
自社開発型では数百万円〜数千万円の投資が必要になりますが、パッケージ型は比較的安価に、クラウド型では初期費用ゼロでの導入も可能です。
費用を抑えたい場合は、クラウド型やパッケージ型でスモールスタートする方法が有効ですが、企業のビジネスモデルや運用体制に合ったカスタマイズ性・セキュリティ要件もあわせて検討することが重要です。
アフィリエイトの運用に加えて、将来的な拡張性や他ツールとの連携、担当者のリソースなども含めて総合的に判断することで、最適なASPシステム導入を目指しましょう。
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