
自社でインフルエンサーとマッチングするには?方法・メリット・注意点を網羅的に解説!
インフルエンサーマーケティングは、SNSなどで影響力を持つインフルエンサーと企業が協力し、商品やサービスを効果的にPRする手法として近年注目を集めています。
多くの企業が代理店やエージェントに頼ってインフルエンサーを探す中、コストやブランドコントロールの観点から、自社でインフルエンサーと直接マッチングを行いたいと考える企業も増えてきました。
そこで本記事では、自社でインフルエンサーを発掘し、スムーズにマッチングを行うために押さえるべきポイントや注意点を解説していきます。
Index
1-1. インフルエンサーマーケティングの概要
1-2. 「自社マッチング」とは
1-3. マッチング方法の主な3パターン
2-1. コストを抑えやすい
2-2. スピーディーで柔軟な施策展開が可能
2-3. 自社にノウハウが蓄積される
3-1. 工数が多く、担当者に負荷がかかる
3-3. トラブル時の対応が難しい場合も
4. インフルエンサーの探し方|自社でできるマッチング方法4選
4-1. SNS検索からの直接アプローチ
4-2. マッチングプラットフォームの活用
4-3. イベントや展示会でのネットワーキング
4-4. 自社の顧客やファンの中から発掘
5-2. ブランドとの相性・世界観の一致
5-3. 投稿内容の信頼性と過去の案件実績
6-1. 契約・報酬の明確化
6-2. 施策内容のすり合わせ
6-3. 効果測定の方法
7-1. 自社運用に向いている企業の特徴
7-2. 代理店活用が適しているケース
7-3. ハイブリッド型も選択肢に
8. まとめ
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自社でインフルエンサーとマッチングするとは?

インフルエンサーマーケティングを実施する企業の中には、代理店に依頼せず、すべての工程を自社で完結させる「自社マッチング」を選ぶケースが増えています。
そもそも自社マッチングとは何か、その特徴や基本的な進め方について解説します。
インフルエンサーマーケティングの概要
インフルエンサーマーケティングとは、SNSやブログなどで多くのフォロワーを持ち、ユーザーに影響力を持つインフルエンサーに商品やサービスを紹介してもらうマーケティング手法です。
従来の広告と異なり、信頼感や親近感を軸に販促を行うため、ターゲットユーザーへの訴求効果が高いという特長があります。
「自社マッチング」とは
自社でインフルエンサーとマッチングするとは、代理店やエージェントを通さずに企業が直接インフルエンサーを見つけ、交渉・契約・施策実施までを行う方式を指します。
代理店が提供するネットワークやサポートを利用しないため、企業自身が主導権を持ち、コストやスケジュールなどをコントロールしやすいメリットがありますが、その分担当者の負担が増えたり、ノウハウが必要となるのがポイントです。
マッチング方法の主な3パターン
一般的に、自社でインフルエンサーをマッチングするパターンとしては、SNS検索や口コミから直接アプローチする方法、インフルエンサーマッチングの専門プラットフォームを利用する方法、自社がオフラインイベントなどでインフルエンサーと直接接点を作る方法が挙げられます。
どの方法を選ぶかは、企業のリソースや対象となる業界、施策の目的などによって異なります。
自社でインフルエンサーとマッチングするメリット

インフルエンサーとのマッチングを自社で行うと、費用やスピード、運用面でさまざまなメリットがあります。
ここでは、企業が代理店を介さずにマッチングを進めることで得られる主な利点を3つに分けて紹介します。
コストを抑えやすい
代理店やエージェントを介すると、手数料や紹介料などが発生する場合があります。
自社でマッチングを行えば、そうした仲介手数料を削減でき、施策予算をインフルエンサー報酬やクリエイティブ制作費に集中しやすくなります。
特に運用予算が限られている企業やスタートアップにとっては、このコストメリットは大きな魅力です。
スピーディーで柔軟な施策展開が可能
代理店を通す場合、コミュニケーションや意思決定に時間がかかることがありますが、自社で直接インフルエンサーとやり取りすれば、施策の変更や修正を迅速に行うことができます。
キャンペーン内容や投稿時期の調整などもダイレクトに相談できるため、細かい部分までコントロールしやすいのが特長です。
自社にノウハウが蓄積される
インフルエンサーとの交渉や施策運用を社内で担当することで、成功・失敗の経験や業界知識が社内資産として蓄積されます。
将来的により大規模なインフルエンサーマーケティングを行いたい場合や、新製品のプロモーションに応用したい場合にも、このノウハウが大いに役立つでしょう。
デメリット・注意点も理解しておこう

自社でインフルエンサーを探してマッチングする場合、メリットだけでなく、いくつかのリスクや注意点も伴います。
ここでは、よくある課題や事前に知っておきたい懸念点について詳しく確認していきましょう。
工数が多く、担当者に負荷がかかる
代理店に委託する場合と比べて、自社でのマッチング作業はリサーチから交渉、スケジュール調整、契約書の作成、効果測定までを内製化する必要があります。
担当者が一人だけの場合、その負担が非常に大きくなる可能性があるため、リソース配分に注意しなければなりません。
インフルエンサーの選定や管理が属人的になりやすい
企業内部でインフルエンサーを探す際、担当者の個人的なつながりやSNSの使い方に依存しがちです。
これにより、選定基準が明確でなかったり、万が一担当者が退職した場合にノウハウが失われるリスクも考慮する必要があります。
組織として標準化された選定プロセスやデータ管理が求められます。
トラブル時の対応が難しい場合も
代理店などが間に入らないぶん、契約や施策内容についてのトラブルが発生した場合、企業とインフルエンサーが直接解決しなければなりません。契約書やコミュニケーションの記録をしっかりと残し、予期せぬ問題が起きた際に迅速に対処できる体制を整えておくことが大切です。
インフルエンサーの探し方|自社でできるマッチング方法4選

実際に自社でインフルエンサーを探すには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、企業が自力でマッチングするための代表的な4つの手段を紹介します。それぞれの方法に向いているケースも含めて解説します。
SNS検索からの直接アプローチ
InstagramやTwitter、YouTubeなど、主にSNS上で活躍しているインフルエンサーをハッシュタグ検索や関連アカウントのフォローから探し出し、直接DMやメールを送るアプローチです。
手作業にはなるものの、企業のイメージや商品コンセプトに合致するアカウントを細かく選び抜けるのが利点です。
マッチングプラットフォームの活用
インフルエンサーと企業が自由に案件をやり取りできるプラットフォームを利用する方法もあります。
サービスによってはアフィリエイト的に成果報酬型で契約できるものや、管理画面で複数のインフルエンサーに一括連絡ができるものなど、さまざまな機能が提供されているため、使いやすいプラットフォームを選ぶとスムーズに運用できます。
イベントや展示会でのネットワーキング
リアルイベントや展示会などでインフルエンサーが登壇していたり、来場していたりする場合に直接声をかける方法です。
オフラインでのコミュニケーションを通じて信頼関係を築きやすく、コラボ企画のアイデアなどもスピーディーに固めることができます。
自社の顧客やファンの中から発掘
自社製品やサービスに熱心な顧客の中に、実は一定のフォロワー数を持つミニインフルエンサーがいる可能性もあります。
口コミの延長としてプロモーションを依頼すれば、ブランドへの愛着があるぶん、熱量の高い発信が期待できます。
ロイヤルカスタマーの調査やSNSのタグづけ投稿を確認するなどのアプローチが有効です。
自社に合ったインフルエンサーを選ぶポイント

インフルエンサーを起用する際には、フォロワー数だけでなく、ブランドとの相性や投稿の信頼性など多角的な視点での選定が重要です。
ここでは、後悔しないパートナー選びのために押さえておくべき判断基準を解説します。
フォロワー数よりも「エンゲージメント率」に注目
インフルエンサーを探す際にフォロワー数に目が行きがちですが、実際の反応やコメント、いいねなどがどの程度あるかを示すエンゲージメント率の方が重要です。
エンゲージメント率が高いアカウントは、フォロワーとのコミュニケーションが活発で、投稿をしっかり見てもらいやすいため、広告効果を期待できます。
ブランドとの相性・世界観の一致
企業の商品やサービスのイメージと、インフルエンサーが普段発信している世界観が大きく異なると、フォロワーからの信頼を損なう可能性があります。
投稿内容やビジュアルのスタイル、価値観などが自社ブランドに合致しているかをよく確認しましょう。
投稿内容の信頼性と過去の案件実績
インフルエンサーが過去に扱った案件の成果や、ステルスマーケティング(やらせ投稿)に抵触しない形で誠実に情報を発信しているかも重要な判断材料となります。
長期的にみてブランドを守るためにも、信頼性を重視してパートナーを選ぶと安心です。
マッチング後にやるべきこと|成功に導く運用のコツ

インフルエンサーとのマッチングが完了した後は、契約や施策内容のすり合わせ、成果の測定まで、一連の運用プロセスが待っています。
このセクションでは、効果的な施策展開のために必要な実務とそのポイントを紹介します。
契約・報酬の明確化
契約書や合意書を用いて、報酬形態や投稿回数、使用するハッシュタグ、NG事項などを事前に明文化しておきます。
後々のトラブルを避けるためにも、書面でルールを確認することが大切です。
施策内容のすり合わせ
どのようなテーマや切り口で投稿してもらうのか、クリエイティブのガイドラインや製品の訴求ポイントなどを事前に細かくすり合わせましょう。
インフルエンサーの意見も取り入れつつ、企業の意向をしっかり伝えることがスムーズなコラボの鍵となります。
効果測定の方法
クーポンコードやURLパラメータなどを活用し、投稿からのコンバージョンやエンゲージメントを正確に把握します。
インフルエンサーとのコラボがどれだけ売上や問い合わせ増加に寄与しているかを可視化することで、次の施策や報酬設定の参考にできます。
自社運用と代理店利用の違いと使い分け方

インフルエンサー施策を自社で完結させるか、代理店に任せるかは、企業の体制や目的によって最適な選択が異なります。
ここでは、両者の違いや向いているケースを整理し、ハイブリッド型の活用方法も含めて解説します。
自社運用に向いている企業の特徴
インフルエンサーとのやりとりを社内で完結できる人材・リソースがあり、コスト削減と運用スピードを優先したい企業には自社運用が適しています。
ブランドイメージをしっかりコントロールしながら、中長期的にマーケティングノウハウを蓄積したい場合にも向いていると言えます。
代理店活用が適しているケース
知名度の高いインフルエンサーとの接点が少ない企業や、予算規模が大きく、専門的なノウハウが必要なケースでは代理店を利用する利点が大きいです。
代理店は既に多くのインフルエンサーとのネットワークを持っており、大規模プロモーションや危機管理も含めた総合的なサポートを期待できます。
ハイブリッド型も選択肢に
一部の施策だけ自社運用してコストを抑えつつ、重要なキャンペーンや大規模施策に限って代理店を活用する「ハイブリッド型」も有効な選択肢となります。
リソース配分やブランドイメージの管理を柔軟に行いつつ、代理店の専門性も活かせるため、リスクとコストをバランス良く抑えられます。
まとめ
インフルエンサーとのマッチングを自社で行うことには、代理店手数料の削減や運用スピードの確保、ノウハウの蓄積など多くのメリットがあります。
しかし、その一方で担当者の負担増やインフルエンサー管理の属人化、トラブル対応の難しさなどのリスクにも備えなければなりません。
ブランドとの相性やエンゲージメント率などを判断材料に、インフルエンサーを適切に選び、マッチング後は効果測定やコミュニケーションをしっかり行うことが成功への近道です。

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