オープンASPとクローズドASPの違い!それぞれの特徴やメリットを解説します!

2025年4月1日

ASPには主に「オープンASP」と「クローズドASP」の2種類があり、それぞれに異なる特徴と役割があります。

オープンASPは広く開かれた仕組みで参入障壁が低く、多くのアフィリエイターとつながるチャンスがある一方、クローズドASPは審査制や招待制を設け、質の高いアフィリエイターとの安定的な関係構築を重視します。

この記事では、オープンASPとクローズドASPの特徴やメリット・デメリット、違い、そして選び方について、事業者視点で詳しく解説していきます。

どちらのモデルが自社に適しているのかを判断するための材料として、ぜひ参考にしてください。

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ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)とは?

オープンASPとクローズドASPの違い!それぞれの特徴やメリットを解説します!

ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)は、商品やサービスを販売したい広告主と、それを紹介して報酬を得たいアフィリエイターを繋ぐ役割を担うプラットフォームです。

ASPを通じて広告主は自社の広告案件を公開し、アフィリエイターはその案件を自身のメディアで紹介することで、クリックや購入、登録などの成果が発生した際に報酬を受け取る仕組みが成立します。

ASP事業をこれから始めたいと考えている事業者にとっては、広告主とアフィリエイター双方にとって使いやすいシステムを作り、正確な成果の追跡とスムーズな報酬支払いを実現することが大きなポイントとなります。

オープンASPの特徴・メリット・デメリット

オープンASPの特徴・メリット・デメリット

ここでは、オープンASPに特有の特徴と、それによるメリット・デメリットについて整理します。

オープンASPの特徴

オープンASPでは、広告主とアフィリエイターが自由に登録し、幅広いジャンルの案件を展開することが可能になります。

広告主側にとっては新しい案件を公開するだけで多くのアフィリエイターに周知しやすく、アフィリエイター側も幅広いジャンルから自分に合った案件を選びやすい仕組みになっています。

誰でも参加しやすい反面、管理の際にはブランドイメージを守る仕組みや、不正行為を監視する体制が必要となります。

オープンASPのメリット

オープンASPの最大のメリットは、アフィリエイターの登録・提携に制限がなく、非常に多くの媒体と広くつながることができる点にあります。

この仕組みにより、広告主は自社の商品やサービスを短期間で多くのユーザーに知ってもらう機会を得られます。

特に、消費者向けの商材や認知拡大を狙うフェーズのビジネスにとっては、スピーディかつ広範囲に広告を展開できるため、高いプロモーション効果が期待できます。

また、初期費用や月額コストが比較的に抑えられているASPが多いため、アフィリエイトマーケティングを試験的に導入したいと考える企業にも参入しやすい環境が整っています。

オープンASPのデメリット

最大の懸念点は、誰でも提携可能であるがゆえに、広告主が意図しないメディアや低品質なサイトに広告が掲載されるリスクがあることです。

さらに、同じような条件の案件が多数並ぶことにより、アフィリエイターにとって自社の商品が埋もれてしまう可能性もあります。

その結果として、提携されたとしても実際の成果に結びつきにくくなる場合があるのです。

また、アフィリエイター数が多いこと自体が競争の激化を招き、報酬単価の調整や掲載順位の確保が難しくなるという運用上の難しさも見逃せません。

クローズドASPの特徴・メリット・デメリット

クローズドASPの特徴・メリット・デメリット

クローズドASPの特徴やメリット・デメリットを確認し、どのような事業モデルに適しているかを解説します。

クローズドASPの特徴

クローズドASPは、登録できるアフィリエイターの範囲を限定し、厳格な審査や条件を設定してブランドイメージや案件の高付加価値を守る方式のASPを指します。

クローズドASPでは、アフィリエイターの登録時に審査を行うことが多く、参加者の質を高く保とうとする特徴があります。

高額商材や信用が重要な業界を扱うことが多く、少数精鋭のアフィリエイターで集中管理を行う形が一般的です。

クローズドASPのメリット

クローズドASPは、招待制または厳格な審査制を導入しているため、限られたアフィリエイターのみが案件に参加できる仕組みとなっています。

このように対象を絞ることで、広告主は信頼できるメディアとのみ連携を進めることができ、ブランドイメージを守りながら確度の高い集客が可能になります。

加えて、クローズドASPでは非公開案件や高単価案件が取り扱われることが多く、アフィリエイターにとっても魅力的な環境であるため、長期的な提携が成立しやすいという特徴があります。

さらに、多くのクローズドASPではアフィリエイターに専属の担当者がつき、広告主との橋渡しや広告運用のサポートを手厚く行うことで、質の高いパートナーシップを築ける点も大きな魅力です。

クローズドASPのデメリット

アフィリエイター側にとっては、登録に一定の審査基準が設けられているため、初心者や実績の乏しいメディアは参加が難しいという点があります。

広告主としても、パートナー選定に時間と労力がかかるため、立ち上げ段階でのスピード感には欠ける場合があります。

また、案件数自体がオープンASPに比べて限定的であることが多く、ジャンルの幅や新規開拓において制限を受けるケースも少なくありません。

オープンASPとクローズドASPの違い【事業者視点で比較】

オープンASPとクローズドASPの違い【事業者視点で比較】

これからASP事業を行おうとする場合、自社がオープン型とクローズド型のどちらに適しているかを見極めることが大切です。

ここでは登録や提携管理、案件の提供スタイル、ブランドコントロールなどの観点から比較し、それぞれの特徴を再確認します。

登録・提携管理の仕組み

オープンASPは制限が少なく多くのアフィリエイターを一斉に集めやすいのに対し、クローズドASPは厳しい審査を設けて質の高い媒体を揃えます。

短期間での拡大を重視するならオープン、ブランド管理や信頼性を重視するならクローズドという対比が明確です。

案件の提供スタイル・柔軟性

オープンASPではさまざまなジャンルや価格帯の案件を同時に扱いやすいので、多彩な商材を展開しやすくなります。

クローズドASPは比較的高単価かつブランド力の高い案件に集中しやすく、広告主とのコミュニケーションや報酬設計もより精密なものが求められます。

リスク管理・ブランドコントロール

オープンASPは多数のアフィリエイターを抱えるためリスクコントロールが難しく、不適切な媒体によるイメージダウンを防ぐには監視やガイドライン作成が重要です。

クローズドASPは参加者が限定的であり、ブランドイメージの保護や不正対策を行いやすい点が強みといえます。

収益構造とLTV(顧客生涯価値)の違い

オープンASPは短期間で規模を拡大できる一方、広告主やアフィリエイターとの付き合いが浅くなる傾向があり、長期的なLTVを重視する場合には工夫が必要です。

クローズドASPは高付加価値商品を扱う場合が多いため、少数の高品質ユーザーから生まれるLTVの上昇が見込めるメリットがあります。

成長スピードとスケーラビリティ

オープンASPは爆発的な成長スピードを得やすいものの、管理リソースや不正対策に対する負担が大きいのに対し、クローズドASPはゆるやかな成長曲線のもと、長期的な安定を図りやすいという違いが浮かび上がります。

オープン型/クローズド型、どちらで始めるべきか?

オープン型/クローズド型、どちらで始めるべきか?

これからASP事業を開始しようとする際には、自社の事業モデルや優先する目的に応じて、オープン型かクローズド型かを選ぶことが成功への鍵となります。

オープン型は幅広いユーザーに素早く浸透させたい場合や、マス市場を狙うビジネスに適しており、クローズド型はブランドイメージや高単価案件を重視し、じっくりと品質の高いアフィリエイターを育成したい場合に向いています。

また、場合によっては両者のハイブリッド形式を選択し、メインはオープン型で運用しつつ、一部の案件だけクローズド型で管理する方式をとることもあります。

参入目的別の選び方

短期的に多数のアフィリエイターを集めて大きく収益を伸ばしたい場合はオープン型を、ブランド維持や高信頼性を重視する場合はクローズド型を選ぶのが基本的な指針になります。

対象ジャンル・広告主との関係性による適性判断

扱うジャンルが規制の厳しいものや高単価商材である場合にはクローズド型が向いており、幅広い消費財や一般的なEC商材であればオープン型が短期間での拡大を実現しやすいでしょう。

ハイブリッド型という選択肢も

一部の案件をオープン化し、特定の高付加価値案件をクローズドで扱うなど、状況に応じて組み合わせる方法も考えられます。複数のビジネス領域を同時にカバーする代理店などでは、このハイブリッド戦略が有効に機能する場合があります。

まとめ

オープン型ASPとクローズド型ASPにはそれぞれ利点と欠点が存在し、ASP事業をこれから始める事業者にとって、どちらを選ぶかはビジネス全体の方針を大きく左右します。

自社の目的や扱うジャンル、広告主の要望などを考慮し、必要に応じてハイブリッド型も含めた最適な形を模索することが大切です。

ASP事業においては、まずオープン型かクローズド型かという「型」を理解し、自社のリソースや強みに合わせて適切な選択を行うことで、長期的に安定した成長を実現できるでしょう。

広告代理店がアフィリエイトの仕組み作りを行い、ASP事業を始める方法!

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萩原 理香子

編集者 萩原 理香子

CATS株式会社 マーケティング戦略室

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