
LINE広告でCAPIを導入!仕組みと設定方法をわかりやすく解説
LINE広告を運用する中で、「Cookie規制の影響で正確なコンバージョン計測ができない」「最適化の精度を上げたい」と悩んでいませんか?
そこで注目されているのがCAPI(コンバージョンAPI)です。
本記事では、CAPIの仕組みや導入のメリットを解説し、設定の流れについても詳しく紹介します。
LINE広告でCAPIを活用し、より効果的な広告運用を目指しましょう。
Index
1-1. CAPIが注目される理由
1-2. CAPIの仕組みと特徴
2-1. メリットとは
2-2. デメリットとは
3-1. ①ビジネスマネージャーの組織を作成する(広告主が対応)
3-2. ②組織と広告アカウントの紐付け(広告主か代理店が対応)
5. まとめ
LINE友だち追加計測ツール

LINEの友だち追加を媒体やクリエイティブごとに正確に計測し、広告施策の効果改善を実現するツール。
LINE友だち追加後の「予約」や「購入」などのユーザーアクションもCVとして計測でき、売上成果につながる広告媒体が明瞭化。施策は媒体別・キャンペーン別・クリエイティブ別に計測できるため、最適な予算投下が可能に。


LINE広告のCAPIとは

CAPI(コンバージョンAPI)とは、Cookieを使用せずに広告のコンバージョンを計測する技術です。
ここでは、最近CAPIが注目される理由や、CAPIの仕組みと特徴について紹介します。
CAPIが注目される理由
2022年に個人情報保護法が施行され、個人情報の取り扱いに関する規制が強化されました。
その影響で、CookieやIDFAを活用したマーケティング手法が難しくなり、従来の広告計測方法では正確なデータを取得しにくくなっています。
特に、Cookieの情報が引き継げないことで、ユーザーの行動データを取得することが困難になり、広告効果を最適化するために必要な情報が十分に得られない可能性があります。
その結果、ターゲティングの精度が低下し、広告配信の効果にも影響を及ぼす事例が増えています。
こうした状況の中で、Cookieを使用せずにコンバージョンを計測できるCAPIが注目を集めるようになりました。
CAPIを導入することで、より正確な広告効果の測定が可能になり、広告主はデータを活用した効率的なマーケティングを実現できます。
CAPIの仕組みと特徴
CAPIは、Cookieを使わずに広告のコンバージョンを計測する仕組みです。
これにより、Cookie規制の影響を受けることなく、より正確な広告効果の測定が可能になりました。
近年、Cookie規制が進み、広告効果の正確な測定や配信の最適化が難しくなっており、この課題に対応するため、各広告プラットフォームがCAPIを導入しています。
CAPIを活用することで、広告主は取得したデータを直接送信し、精度の高い分析やターゲティングを行うことができるためです。
LINE広告では、2022年に「LINE Conversion API」の提供が開始され、広告主がLINEのサーバーに保有するデータを直接送信・共有することで、Cookieに依存しない正確な広告効果測定が可能になりました。
これにより、コンバージョン計測の精度が向上し、広告の最適化にも役立てることができます。
LINE広告でCAPIを導入するメリットとデメリット

LINE広告にCAPIを導入することは、広告効果の向上というメリットがある一方で、導入時に考慮すべきデメリットもあります。
メリットとは
ここでは、CAPI導入によって得られる主なメリットについて紹介します。
①レポーティングの改善
LINE Tagによるデータ取得に加え、CAPIを活用したサーバー経由での計測を行うことで、より正確なデータの収集が可能になります。
②オーディエンスの活用
サーバー経由で流入したユーザーのオーディエンス情報を蓄積できるようになります。
③広告配信の最適化
コンバージョンやイベントなどの取得データが増えることで、最適化の精度が向上し、広告のパフォーマンス改善につながります。
デメリットとは
CAPIの導入には多くのメリットがありますが、運用にはいくつかのデメリットもあります。
①エンジニアのサポートが必要
CAPIの導入と運用には、サーバーなどのITに関する専門知識が求められます。
そのため、マーケティング担当者や広告運用者だけでなく、エンジニアのサポートが不可欠です。
自社に対応できる人材がいない場合は、別の広告効果測定ツールの導入を検討する必要があります。
適切なサポート体制を整えないと、運用が難しくなる可能性があるため、事前の準備が重要です。
②導入には社内調整が必要
CAPIを導入するには、技術的な対応だけでなく、個人情報の扱いに関する専門知識も必要となります。
広告主は、自社の顧客情報をLINEのサーバーへ送信する必要があるため、個人情報保護の観点から慎重な管理が求められます。
そのため、プライバシーポリシーの見直しや法務部との調整が必要になる場合があります。
また、外部の広告代理店と連携している場合は、運用方法について事前に確認し、適切なデータの取り扱いを検討することが重要です。
LINE広告でCAPIを導入するための設定方法

LINE広告でCAPIを利用するには、事前にいくつかの設定が必要です。
ここでは、CAPI導入の基本的な設定方法について紹介します。
①ビジネスマネージャーの組織を作成する(広告主が対応)
ビジネスマネージャーとは、LINE公式アカウントやLINE広告のアカウントデータ、広告主が保有する顧客情報を、安全に統合・管理できるデータ活用基盤のことです。
ユーザーからの許諾を得たデータを活用し、分析や広告配信の最適化に役立てることができます。
まず、利用予定の企業でビジネスマネージャーの組織を設定しますが、すでに作成済みの場合は、この作業を省略します。
②組織と広告アカウントの紐付け(広告主か代理店が対応)
ビジネスマネージャーの組織IDとLINE広告アカウントを紐付けます。
すでに作成済みの場合は、この作業を省略します。
③アクセストークンを発行する(広告主が対応)
ビジネスマネージャー内の「データ」>「LINE Tag」から、アクセストークンの発行が可能です。
CAPIを利用するには、組織の管理者が利用規約に同意する必要があり、承認後にトークンの発行や管理ができるようになります。
ページ最下部までスクロールすると、アクセストークンを発行できます。
一度ページを離れると再確認できないため、必ずコピーして保存しておきましょう。
④実装・運用を開始する(広告主か代理店が対応)
必要に応じて、代理店やシステム会社と連携し、適切に設定を完了させましょう。
実装が完了すれば、LINE Conversion APIの運用を開始できます。
LINE広告でCAPIを導入した成功事例

AIを活用した不動産サービスを提供するGA technologiesは、不動産投資プラットフォーム「RENOSY(リノシー)」の集客を強化するため、LINE広告を活用してきました。
しかし、LINE Tagを使用した計測では、Cookie情報をもとにコンバージョンを記録するため、実際の件数よりも少なく計測されるというズレが発生していました。
さらに、ターゲットに最適化できないことも課題となっていました。
そこで、LINE Conversion APIを導入し、広告主がLINEのサーバーに保有するデータを直接送信することで、Cookieに依存せずにコンバージョン計測の精度を向上させることが可能になりました。
ターゲットユーザーに絞った最適化が可能になった結果、CV数は導入前の195%に増加、CPAは63%改善という成果が出ました。
参照:LINE広告でCV数が195% GA technologiesがLINE Conversion API導入を決めた理由
まとめ
LINE広告でCAPIを導入することは、Cookieに依存せずに正確なコンバージョン計測が可能となり、広告の最適化やパフォーマンス向上が見込めます。
LINE Conversion APIを活用すれば、計測データの精度が上がり、ターゲットに適した広告配信がしやすくなります。
導入には知識や準備が必要ですが、その分効果も大きく、成果につながる可能性が高まるでしょう。
LINE広告でCAPIを活用し、より効率的で精度の高い広告運用を目指しましょう。
【DL資料】成功事例から学ぶ!LINE友だち追加広告の成功方法

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