LINEカウンセリングとは？メリットとよくあるQ＆Aを解説

LINEカウンセリングとは

LINEカウンセリングは身近なアプリであるLINEを活用して、専門のカウンセラーが悩みやストレスの相談に応じるサービスです。

スマートフォンさえあれば、時間や場所を問わず、気軽に利用できる点が大きな魅力です。

ここでは、「そもそもカウンセリングとは何か？」を改めて解説します。

カウンセリングとは

カウンセリングとは、もともと「相談」や「助言」という意味を持つ言葉です。

心の診療においては、医師やカウンセラーが心の悩みや問題を聞き取り、専門的な視点から指導や援助を行う治療としての役割を担っています。

日常生活で生じるストレスや人間関係の問題、さらには深刻な精神的な課題まで、幅広い悩みに対応するのがカウンセリングの特徴です。

その目的は、相談者が自分の気持ちや考えを整理し、前向きな解決策を見つける手助けをすることにあります。

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LINEカウンセリングが生まれた背景

LINEカウンセリングは、2017年に長野県で行われたいじめや自殺対策の実証事業をきっかけに誕生しました。

この事業では、中学生や高校生を対象に、LINEを活用して相談を受け付ける仕組みが導入され、電話相談を大きく上回る相談件数が記録されています。

その後、SNSを活用した自殺対策の重要性が広く認識され、厚生労働省や文部科学省の支援により、全国的にSNS相談が普及していきました。

ここでは、その実証事業の内容について、詳しくご紹介します。

LINEカウンセリングの相談件数

LINEを活用したカウンセリングは、電話相談と比較して、圧倒的に多くの相談が寄せられる結果が示されています。

長野県で行われた実証事業のデータによると、電話相談の1日平均が0.7件であったのに対し、LINEを通じた相談の1日平均アクセス数は112.8件、実際に対応した件数は39.1件でした。

これは、電話相談と比べてLINE相談が約160倍のアクセスを記録したことを示しています。

この結果からも、中学生や高校生など若年層にとって、LINEのような身近なツールが、電話よりも相談しやすいことがわかります。

日本では「カウンセリング」と聞くとまだハードルが高いと感じる人が多い中、LINEカウンセリングはその敷居を低くする役割を果たしているといえるでしょう。

LINEの特性である手軽さや匿名性が、相談のしやすさに大きく寄与していることが実績からも裏付けられています。

（参考：一般社団法人全国心理業連合会　SNS相談が生まれた背景）

LINEカウンセリングの相談内容

上記の実証事業のデータによると、LINEカウンセリングの相談対応件数547件のうち、8割以上が真剣な相談で占められていました。

また、相談内容は学業や恋愛、交友関係、性格の悩みに関することなど多岐にわたっており、電話相談と比べていじめや不登校に関する相談が少ないという結果でした。

このことからも、LINEカウンセリングが10代の若者にとって、気軽に相談できるツールとして機能していることがうかがえます。

電話よりもSNSを身近なコミュニケーション手段として活用している若者世代にとって、LINEは気軽に利用できる相談窓口として認識されているといえるでしょう。

（参考：平成29年11月 長野県教育委員会 学校生活相談 SNSによる相談「ひとりで悩まないで＠長野」試行結果の概要）

LINEを使ったカウンセリングを受けるメリット

LINEカウンセリングは、スマートフォン一つで利用できる、便利な相談ツールです。

ここでは、LINEカウンセリングの具体的なメリットについて、詳しく解説します。

その他、活用方法の応用編もご紹介しています。併せてご確認ください。

【DL資料】LINE公式アカウントの活用方法〜応用編（外部ツールで使える機能）〜

直接会わなくても相談できる

LINEカウンセリングの大きな魅力の一つは、直接会わなくても相談できる点です。

対面での相談に抵抗を感じる人や、相談内容を知られたくない人にとって、匿名でやり取りができるLINEは非常に利用しやすいツールです。

また、直接話すことが苦手な人でも文字で気持ちを伝えることで、落ち着いて相談できる環境が整っています。

その手軽さが、悩みを抱える人の一歩を後押ししているのです。

場所を選ばず相談できる

LINEカウンセリングは、スマートフォンさえあればどこからでも利用できる手軽さが魅力です。

自宅や学校はもちろん、移動中でも周囲の目を気にせず、気軽に相談することができます。

この柔軟性は、特に忙しい日々を送る人や、対面カウンセリングを受けるための時間や環境が整わない人にとって非常に便利です。

また、地方やカウンセリング施設が少ない地域に住む人にとっても、LINEを活用した相談は身近な選択肢となります。

どこにいても相談できるこのスタイルは、多くの人から高い支持を得ています。

手軽に相談できる

LINEカウンセリングは、スマートフォン一つで簡単に利用できる手軽さが特徴です。

アプリを開いてメッセージを送るだけで相談が始められるため、特別な準備や時間を要しません。

さらに、匿名で利用できるため、周囲の目を気にすることなく、安心して悩みを打ち明けることができます。

この気軽さが、初めてカウンセリングを利用する人や、従来の電話や対面相談に抵抗を感じていた人の心の支えとなっています。

LINEを使ったカウンセリング「SNS相談」

LINEを活用したカウンセリング「SNS相談」は、日本傾聴連合会が提供する「こころの相談窓口」で実施されている、新しいスタイルの相談方法です。

このサービスでは、LINEのチャット機能を利用して文字で相談を行うことができ、回数や文字数に制限がないため、自分のペースで気軽に相談内容を伝えることができます。

「こころの相談窓口」では、相談期間は1ヶ月単位で契約されており、必要に応じて継続することも可能です。

また、相談に応じるのは傾聴心理カウンセラーなどの専門資格を持つプロフェッショナルなので、安心して悩みを相談し、適切なサポートを受けることができます。

文字でのやり取りは、直接話すことが苦手な人や、自分の気持ちを整理しながら伝えたい人にとって特に利用しやすい方法です。

（参考：日本傾聴連合会「こころの相談窓口」）

LINEを使ったカウンセリングよくあるQ＆A

LINEカウンセリングを利用する前に、気になる疑問や不安がある方も多いでしょう。

ここでは、よくある質問についてわかりやすくお答えします。

カウンセリングは自己負担ですか？

カウンセリングは各種サービスによって料金体系が異なりますが、一般的には医療行為ではないため健康保険は適用されません。

そのため、多くの場合は自己負担となります。

ただし、自治体が提供する無料のカウンセリングや、学生や社会人向けの支援プログラムなど、特定の条件を満たすことで無料で受けられる場合もあります。

具体的には、居住区域や所属する学校・企業のサポートを確認することで、費用負担を軽減できる可能性があります。

カウンセリングを検討する際は、サービス内容や料金についてしっかりと確認しておくことが大切です。

カウンセリングを受けるのはどんな人が向いていますか？

カウンセリングを受けるには、「話を聞いてほしい」「悩みを相談したい」と思う自分自身の意思が大切です。

どんなに周りが必要だと感じても、本人にその気持ちがなければ、カウンセリングの効果を十分に得ることは難しいと言われています。

また、カウンセリングは一度で解決することよりも、時間をかけて徐々に進めるケースが多くあります。

そのため、対話が心の負担にならない状態であることが望ましいです。

もし対話が大きなストレスとなる場合には、医師や専門家が他の方法を提案することもあります。

カウンセリングは、心が不安定な状態でも始められるものですが、無理をせず、自分のペースで進めることが重要です。

迷ったときには、まず軽い相談から試してみるのも一つの方法です。

まとめ

LINEを活用したカウンセリングは、従来の対面相談のハードルを下げ、誰でも気軽に利用できる新しいスタイルの相談方法です。

場所や時間を選ばず、スマートフォン一つで専門のカウンセラーに相談できる手軽さが、多くの人に支持されています。

カウンセリングを受ける際には、自分自身の気持ちを大切にしながら、無理のない範囲で進めることが重要です。

LINEカウンセリングのように、気軽に匿名で利用できるサービスは、相談への第一歩として最適な選択肢といえるでしょう。