LINEチャットボットの導入方法・メリット・活用事例を解説!
近年、企業の業務効率化や顧客対応の向上を目的として、LINEチャットボットの導入が進んでいます。
LINEチャットボットは、自動でメッセージのやり取りを行うシステムであり、顧客とのコミュニケーションを円滑にする強力なツールです。
本記事では、LINEチャットボットの導入方法やメリット、実際の活用事例を詳しく解説していきます。
「LINEを活用して業務を効率化したい」「顧客対応をよりスムーズにしたい」と考えている企業の方は、ぜひ参考にしてください。
Index
1-2. Messaging API:より自由で柔軟な応答が可能に
2-1. 24時間365日の問い合わせ対応
2-2. 効率的な対応で人件費削減
2-3. ユーザーとの距離を縮める
2-4. リーチの拡大と新たな顧客層の獲得
3-1. LINE公式アカウントを開設する
3-2. LINE管理画面での設定
4-1. ヤマト運輸
4-2. ライフネット生命
4-3. 明智光秀AI
5-1. LINE公式アカウントの費用
5-2. ベンダーの費用目安
6-1. 定期的なメンテナンスの必要性
7. まとめ
LINE友だち追加計測ツール
LINEの友だち追加を媒体やクリエイティブごとに正確に計測し、広告施策の効果改善を実現するツール。
LINE友だち追加後の「予約」や「購入」などのユーザーアクションもCVとして計測でき、売上成果につながる広告媒体が明瞭化。施策は媒体別・キャンペーン別・クリエイティブ別に計測できるため、最適な予算投下が可能に。
LINEチャットボットとは?
ビジネスでの活用が広がるLINEチャットボットは、LINEアプリ上で自動的にメッセージのやり取りを行うシステムです。
LINE公式の活用方法について解説しています。併せてご確認ください!
【DL資料】LINE公式アカウントの活用方法〜応用編(外部ツールで使える機能)〜
応答メッセージ:簡単に設定可能な自動応答機能
LINEチャットボットの基本機能である応答メッセージは、特別な技術知識がなくても設定が可能です。
キーワードに応じた返信内容をあらかじめ登録しておくだけで、自動応答システムが機能を開始します。
例えば「営業時間」というメッセージに対して「平日9時から18時まで営業しております」といった具合に定型的な返信を設定できます。
Messaging API:より自由で柔軟な応答が可能に
Messaging APIを利用することで、より高度な自動応答を実現することができます。
これは、LINEの公式API(アプリケーションプログラムインターフェース)を活用し、企業が独自のシステムと連携して、ユーザーの行動に応じた最適な応答を提供できる機能です。
例えば、ECサイトと連携した場合、「注文状況を知りたい」と入力したユーザーに対して、リアルタイムで注文履歴を検索し、「〇〇の商品は現在配送中で、到着予定日は△△日です」といった個別の応答を返すことが可能になります。
また、レストランの予約システムと接続すれば、「明日のディナーの予約をしたい」と入力した際に、自動で空席状況を確認し、予約を完了させることもできます。
LINEチャットボットの導入メリット
LINEチャットボットは、企業の業務改善に大きな変革をもたらすツールとして注目を集めています。
24時間365日の自動応答や人件費の削減など、多くの企業で具体的な導入効果が確認されています。
ここでは、LINEチャットボット導入により得られる主なメリットをご紹介します。
「LINEで叶えるファンマーケテイング」も併せてご確認ください!
【DL資料】LINEで叶える売上向上施策ー広告効果の低迷を解決する「ファンマーケティングとは」ー
24時間365日の問い合わせ対応
深夜や休日でも、すぐに返信できる体制を整えることで、顧客満足度が大幅に向上します。
時間外の問い合わせや、顧客からの急ぎの質問にも迅速に対応できます。
今まで、休日や深夜帯の問い合わせ対応は企業にとって大きな課題でした。
特に、宿泊施設での緊急の予約変更や、ECサイトでの注文に関する確認など、すぐに対応が必要な案件でも、従来は翌営業日まで待たなければならないケースが多くありました。
LINEチャットボットの導入により、予約の変更手続きや商品の在庫確認といった問い合わせに、24時間すぐに対応できるようになります。
このように、24時間365日切れ目のない顧客対応により、ビジネスチャンスの損失を防ぐだけでなく、顧客からの信頼度も高まり、競合他社との差別化にもつながっています。
効率的な対応で人件費削減
毎月発生するカスタマーサポートの人件費を、チャットボットの導入により効果的に削減できます。
お客様からの問い合わせの大半を占める定型的な質問への対応を自動化することで、月額の人件費を抑えることが可能です。
従来は電話やメールで対応していた商品の在庫確認や配送状況の確認、営業時間の案内といった基本的な問い合わせをチャットボットが24時間自動で返答します。
これにより、夜間や休日のオペレーター人件費を削減できるだけでなく、平日日中のカスタマーサポート担当者の数も最小限に抑えられるでしょう。
ユーザーとの距離を縮める
過去の会話履歴や顧客データを活用することで、一人ひとりに合わせたパーソナライズされた対応を実現できます。
ユーザーの好みや購買履歴に基づき、最適な商品やサービスの提案が可能です。
このようなきめ細かな対応により、お客様との信頼関係が深まり、継続的な利用につながっています。
リーチの拡大と新たな顧客層の獲得
LINEは、幅広い年齢層に利用されているコミュニケーションプラットフォームです。
そのため、プッシュ型のメッセージ配信機能を活用することで、効果的なマーケティングが展開できます。
LINEプラットフォームを活用したマーケティングでは、ユーザーの興味関心に合わせた情報配信が可能です。
例えば、商品の新着情報や限定セールの案内を過去の購買履歴や、ユーザーの行動データに基づいて配信できます。
LINEプラットフォームを活用したマーケティングは、費用対効果の高い顧客獲得手段として実績を重ねています。
LINEチャットボットの作り方
LINEチャットボットの応答メッセージであれば、初期設定から運用開始まで比較的スムーズに進めることができます。
専門的な技術知識がなくても自社でチャットボットを構築することが可能です。
ここでは、LINE公式アカウントの開設から実際の運用設定まで、段階的な手順をご説明します。
LINE公式アカウントを開設する
LINE公式アカウントの開設手順は以下の通りです。
・LINE Businessアカウントの作成
・アカウント情報の入力
・本人確認書類の提出
・審査通過後のアカウント利用開始
LINE管理画面での設定
チャットボットの設定は、LINE公式アカウントの管理画面から簡単に行うことができます。
基本的な設定手順は以下の通りです。
1.応答メッセージの設定
・管理画面にログイン後、「応答メッセージ」を選択
・「応答メッセージを作成」をクリック
・メッセージのトリガーとなるキーワードを設定
・返信するメッセージ内容を入力
2.リッチメニューの設定
・「リッチメニュー」設定画面を開く
・メニューのデザインテンプレートを選択
・ボタンごとのリンク先やアクションを設定
・メニューの表示条件や公開期間を指定
3.自動応答の詳細設定
・あいさつメッセージの文章を設定
・営業時間内外の応答内容を区別して設定
・特定のキーワードに対する返信ルールを作成
・メッセージの配信スケジュールを設定
4.分析機能の活用
・友だち数の推移を確認
・メッセージの開封率を分析
・よく使用されるキーワードを確認
・ユーザーの利用時間帯を把握
これらの設定は、管理画面上で視覚的に確認しながら行えるため、専門的な知識がなくても操作可能です。
設定内容は随時変更できるため、運用しながら最適化を図ることができます。
LINEチャットボットの活用事例
LINEチャットボットは、様々な業種・業態で効果的に活用されています。
配送業務の効率化や保険の問い合わせ対応、観光案内まで、導入企業それぞれの課題に合わせて柔軟な活用が可能です。
ここでは、実際に導入して成果を上げている企業の具体的な活用事例をご紹介します。
ヤマト運輸
配送状況の確認や再配達の依頼をチャットボット経由で24時間受け付けることで、顧客満足度が向上しました。
電話応対の件数が減少し、オペレーターの業務負荷も軽減されています。
ライフネット生命
保険の見積もりや資料請求をチャットボットで自動化しています。
問い合わせから契約までの導線を最適化することで、成約率が向上しました。顧客の初期相談もスムーズに行えるようになりました。
明智光秀AI
明明智光秀AIは、観光振興に活用されています。
歴史上の人物をAIで再現し、観光案内や地域の歴史を双方向でやり取りしながら分かりやすく伝えることができます。
このAIシステムでは、観光客からの質問に対し、明智光秀になりきったAIが当時の言葉遣いや人柄を交えて対話を行います。
また、城跡や史跡の解説も明智光秀の視点から行うことで、関連する歴史エピソードを自然な形で提供することが可能です。
このように、一方的な情報提供ではなく、観光客との会話を通じて歴史や文化を楽しく学べる環境を整えることで、観光地としての魅力は一層高まっています。
LINEチャットボットの費用
LINEチャットボットの導入費用は、利用する機能や運用方法によって大きく異なります。
LINE公式アカウントの基本料金から、カスタマイズ開発の費用まで、予算に応じて選択肢を検討することが可能です。
ここでは、導入時に必要となる具体的な費用の目安をご説明します。
LINE公式アカウントの費用
プランは3つあります。各プランで利用できる機能に差はなく、すべてのプランで同じ機能を利用可能です。
ただし、プランによって無料で送信できる通数が異なります.。
基本料金プランは以下の通りです。
プラン名 |
月額料金(税別) |
無料メッセージ通数(月) |
追加メッセージ配信 |
---|---|---|---|
コミュニケーションプラン |
0円 |
200通 |
不可 |
ライトプラン |
5,000円 |
5,000通 |
不可 |
スタンダードプラン |
15,000円 |
30,000通 |
可能 |
コミュニケーションプランは、月額0円で利用でき、月間200通までメッセージを無料で配信できます。
主にチャット機能を利用する企業におすすめです。
ライトプランは、月額5,000円で、月間5,000通までメッセージを配信可能です。
販促や集客を目的としたメッセージの一斉配信を行う場合に適しています。
スタンダードプランは、月額15,000円で、月間30,000通までメッセージを配信できます。
さらに、無料通数を超えた場合でも、追加料金を支払うことでメッセージの配信が可能です。
追加メッセージの単価は配信数によって異なります。
また、課金対象となるメッセージは以下の通りです。
課金対象のメッセージ:
メッセージ配信(絞り込み、ステップ配信などを含む)、Messaging APIの「プッシュメッセージを送る」「マルチキャストメッセージを送る」「ブロードキャストメッセージを送る」機能で送ったメッセージ。
課金対象外のメッセージ:
チャットの送受信、応答メッセージ、AI応答メッセージ、あいさつメッセージ、Messaging APIの「応答メッセージを送る」機能で送ったメッセージ。
ベンダーの費用目安
LINEチャットボット開発の費用は、導入する機能や要件によって大きく異なります。
開発内容は主に3つの段階に分かれ、それぞれの機能に応じて費用が変わってきます。
また開発会社によって、提供する機能や技術が異なるため、複数の見積もりを比較することをおすすめします。
チャットボット開発会社への依頼費用の目安は以下の通りです。
開発内容 |
初期費用 |
月額費用(維持費用) |
シンプルな自動応答 |
10-50万円 |
3-5万円 |
予約/申し込み対応など |
50-300万円 |
5-15万円 |
顧客管理連携型 |
300万円以上 |
15万円以上 |
シンプルな自動応答機能では、お客様からよくある質問に対して、あらかじめ設定した返答を自動で返信します。
営業時間の案内や、商品についてのよくある質問への回答など、基本的な問い合わせ対応を自動化できます。
予約・申し込み対応機能では、お客様が来店予約や資料請求をチャット上で完結できる仕組みを提供します。
予約状況の確認から、お客様の情報入力、予約の確定まで、一連の流れをチャットボット上で対応できます。
顧客管理連携機能は、より高度な対応が可能です。お客様の購入履歴やポイント残高と連携し、一人ひとりに合わせた情報提供ができます。
たとえば、過去に購入した商品に関連する新商品の案内や、ポイントの残高照会などを自動で行えます。
LINEチャットボット導入時の注意点
LINEチャットボットは便利なツールですが、効果を最大限に引き出すためには適切な準備と運用が欠かせません。
ここでは、チャットボットを導入する際に特に押さえておくべきポイントについて解説します。
定期的なメンテナンスの必要性
チャットボットの返答の正確さを保つには、日々寄せられる質問と回答の内容を確認し、必要に応じて改善を続けることが大切です。
たとえば、季節商品の入れ替え時期には新商品の情報を追加したり、お客様からよく寄せられる新しい質問パターンを登録したりする必要があります。
また、お客様の質問の傾向は、季節や社会情勢によって変化します。
このような変化に合わせて回答内容を見直し、常に最新で正確な情報を提供できる状態を保つことが重要です。
まとめ
LINEチャットボットは、企業の業務を効率的にする便利なツールです。
24時間お客様からの問い合わせに対応できるため、サービスの質を高めることができます。
初期費用や運用にかかる手間はかかりますが、しっかりと計画を立てて定期的に内容を更新することで、投資した以上の効果が期待できます。
多くのお客様がLINEを日常的に使用する現代において、チャットボットの活用は企業の競争力を高める重要な手段となっています。
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