企業のLINE活用方法を徹底解説！具体的な事例を紹介します！

LINE公式アカウントとは？

LINEとは、スマートフォンなどを利用して、学校の友達や会社の同僚などの間で、メッセージを交換することができるコミュニケーションアプリの一つです。

最近では、LINE VOOMやオープンチャットなどの機能が追加されており、不特定多数のユーザーとの交流もできるSNSの一つとして認知されています。

そして、LINEの機能の一つとして、LINE公式アカウントという使い方があります。

LINE公式アカウントとは、企業がビジネス目的で利用することができるLINEアカウントのことです。

これまでは、LINEをビジネス目的で利用する方法として、「LINE公式アカウント」の他に「ライン＠」などもありました。

しかし、2019年にLINE公式アカウント以外が廃止され、LINE公式アカウントに一本化されました。

LINE公式アカウントの利用方法はとても簡単で、企業のLINE公式アカウントをユーザーに友だち追加してもらうだけです。

ユーザーにLINE公式アカウントを友だち追加されることで、企業側が個々のユーザーに対して、メッセージを送ったり、クーポン券を発行することができます。

LINE公式アカウントをビジネス活用するメリット

LINE公式アカウントをビジネスに用いることでさまざまな恩恵を得ることができます。

ここでは、LINE公式アカウントをビジネスに利用するメリットについて解説します。

ユーザー数が多い

企業がLINE公式アカウントを利用するメリットの一つとして、LINEを活用しているユーザーが圧倒的に多いことがあげられます。

総務省が令和5年度に実施した調査によれば、日本国内においては全世代の90％以上が利用しているほど、LINEは国民の生活に浸透しているアプリです。

これは、InstagramやX（旧Twitter）、Facebookなどの他のSNSと比較しても群を抜いているユーザー数です。

LINEは若年層に利用されているイメージが強いですが、今や中年層や高齢者層にも利用されています。

そのため、LINE公式アカウントを利用することで、世代を超えて、幅広い年齢層に企業情報を発信でき、大きな宣伝効果をもたらすアプローチ方法と言えるでしょう。

開封率が高い

LINE公式アカウントを利用する２つ目のメリットは、ユーザーによるメッセージの開封率が高いことです。

開封率とは、企業側から送付されたメッセージが、ユーザー側に開封されたかどうかを統計学的に整理した指標です。

開封率については、調査の方法やターゲット、業種によって差があるため、一概には言い切れませんが、LINEヤフー社の調べによれば、LINE公式アカウントを通じたメッセージの開封率は、約55%となっております。

一方で、メールマガジンの開封率は20％前後と言われているので、LINE公式アカウントを利用した方が、効果的にユーザーへ企業情報が伝わっていることが分かります。

配信の効果を分析できる

LINE公式アカウントを利用することで得られる3つ目のメリットは、メッセージの配信効果を分析することができることです。

LINE公式アカウントで効果を分析できる情報の例は以下の通りです。

・「友だち」追加してくれたユーザーの属性や追加経路に関する情報

・企業プロフィールが表示された回数やユーザーの訪問人数に関する情報

・これまで配信したメッセージ数

・メッセージを配信したユーザーが開封したかどうかや、メッセージ内で案内したURLをクリックしたどうかなどの情報

・予め設定したタイミングや特定の期間に配信したメッセージに対するユーザーの反応に関する情報

これらの情報を確認、分析することで、LINE公式アカウントを通じて配信したメッセージに対するユーザーの反応を測ることができます。

さらに、これらの分析項目を調査し、改善を繰り返すことで、ユーザーに対して、より有益な情報を配信することもできるでしょう。

その結果、ユーザーの購買意欲を刺激し、商品の売上を向上させることできます。

参考：学校や塾でLINE公式アカウントを活用するメリットは？

LINE公式アカウントを企業が活用した事例

前述の通り、LINE公式アカウントを利用することは、企業にとって大変メリットがあります。

ここでは、実際にLINE公式アカウントを利用し、成功した事例についてご紹介します。

参考URL：https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/case-study/

クーポン券を活用したお好み焼き店の事例

国内外に100店舗を展開するお好み焼店である「ぼてぢゅう」では、効果的に集客を行うために、2017年にLINE公式アカウントを開設しました。

集客の方法としては、LINE公式アカウントを友だち登録してくれた時にクーポン券を配布したり、いつでも利用できるクーポン券を定期的にLINEを通じて配ったりすることで、若年層の来店を促そうとしました。

その結果、各店舗のLINE公式アカウントの登録者数が49万人を突破し、顧客の来店数を増やすことに成功しました。

また、クーポン券配布戦略によって、2021年に新規開店した店舗においては、コロナ禍であるにも関わらず、開店当月のクーポン利用件数が72件という記録を達成することもできています。

参考URL：https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/botejyu/

LINEを利用したことで売上が3倍に伸びたインテリアショップの事例

家具や生活雑貨を主として販売を行っている「MaxPlus」では、新型コロナ感染拡大により来店客が減少したことをきっかけとして、2020年にECサイトを立ち上げました。

また、顧客をECサイトへ誘導する方法として、LINE公式アカウントを効果的に活用することに注力したそうです。

LINE公式アカウントの具体的な活用例としては、ユーザーの性別や年齢を絞り込み、ターゲットを明確にした上で訴求性の高いメッセージを送り続けたり、あるいはリッチビデオメッセージという、動画をメッセージに添付できる機能を活用して、ユーザーに配信することを行っていました。

それが功を奏し、オリジナルマットレスの売上本数が3倍になったそうです。

参考URL：https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/maxplus/

LINEにより問い合わせが増加した中古車業者オークション代行会社の事例

中古車の業者オークション代行や販売を行っている株式会社ファンタジスタでは、LINE公式アカウントを利用して、車の購入や売却を検討しているユーザーとのスムーズなコミュニケーションを図ることに成功しています。

具体的には、全体の90％程度の顧客とLINE公式アカウントを利用して、コミュニケーションを図っているそうです。

また、LINE公式アカウントを通じて、ユーザーに対し、車のオークション情報を分かりやすく、しかも親しみやすいメッセージで配信することで、ユーザーの購買行動を促しました。

その結果、顧客からの問い合わせが向上したということです。

さらに、LINEを通した問い合わせ対応により、効率的に顧客対応ができており、月50件ほどの問い合わせを、担当メンバーは10名で賄えています。

参考URL：https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/fantasista/

医療従事者専門のECサイトでLINEを活用した事例

「ナースリー」は株式会社ナースステージが運営する医療従事者向けECサイトです。

このECサイトでは、医療従事者向けに白衣やシューズ、専門グッズを取り揃えています。

ナースステージでは、2016年からLINE公式アカウントを立ち上げ、2019年からはLINE公式アカウントとナースリーの会員情報を連携させることで、ユーザーへ効果的に商品情報を発信しています。

その結果、2020年には友だち数が18万人へと飛躍的に増加しました。

また、 ユーザーの年齢や性別といった属性を絞り込んでメッセージの配信を継続したり、ユーザーの購買履歴や購入回数において、上位の顧客層に対し、集中的にメッセージを送ることを続けました。

このような努力により、メルマガ経由の売上よりも、LINEを経由した売上の方が上回るようになったそうです。

参考URL：https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/nursery/

LINE広告により友だち増加に成功した事例

「黒亭」は有限会社黒亭が運営する熊本を拠点としたラーメン店です。

黒亭では、店舗用のLINE公式アカウントとは別に、ECサイト専用のLINE公式アカウントを開設しています。

この2つのLINE公式アカウントを利用し、キャンペーン情報の発信やクーポン券の配布を行っている他、LINE広告を使い、友だち獲得を狙った手段を取っています。

LINE広告とは、LINE公式アカウントを利用し配信できる広告の一つです。

LINE広告を利用した理由は、ECサイトにおけるLINE公式アカウントの友だち数の伸び悩みでした。

ECサイトのLINE公式アカウントの友だち数は、約500人程度で頭打ちとなっていたので、その対策として、LINE広告を活用したところ、9ヶ月間で約3700人程度まで増加し、友だち数が7倍となったそうです。

参考URL：https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-ads/kokutei/

まとめ

LINEは、日本国内で最も利用されているメッセージングアプリであり、企業のマーケティングツールとしても高い効果を発揮します。特にLINE公式アカウントは、顧客との効率的なコミュニケーションを可能にし、新規顧客の獲得やリピーターの育成に役立ちます。

また、ユーザー数の多さ、高いメッセージ開封率、配信効果のデータ分析といった強みがあります。LINE公式アカウントの活用方法を知って、自社のマーケティングに取り入れましょう。